【現地発!カナダについて教えます!】北米住宅地の秘密

【現地発!カナダについて教えます!】北米住宅地の秘密

Hello from Canada!

Fruitful English講師のYukoです。

みなさんは、映画やTVドラマなどで北米の住宅地を観るとどういった感想を持ちますか?

整然としている

ごちゃごちゃしていない

一列に並んでいる

こんな感想ではないでしょうか?

 

典型的なパターンは

飛行機から下を眺めると、北米の住宅地のつくりがよくわかります。

典型的なパターンは、

道路→前庭(芝生)→ drive way→家→裏庭(芝生)

です。

たまに、裏庭にプールがあったりも!

 

地上に降りてみましょう。

道路に立って、家々を見てみると、

家々がずらっと一列にお行儀よく並んでいます。

家のフロント部分がでこぼこしていません。

どこかの家が極端に前庭部分に飛び出したりしていないんです。

 

道路からXメートルルール

お行儀良いのには理由があります。

地域にもよるかもしれませんが、多くの市町村では

 

道路から家までXメートルあけること

 

というルールがあるんです。

なので、勝手に道路ギリギリに玄関や駐車場を建てる

ということはできません。

 

木の所有者は?

住宅地に街路樹がずらっと並んでいたり、庭に大きな木が生えているのも北米っぽいですよね。

見た目は良いのですが、維持も大変です。

敷地内に生えている木の所有者が誰なのか?が重要ポイントです。

 

  • 道路から敷地Yメートル以内に生えている木は市町村が植えたもの

=所有者は市町村

 

  • Yメートルより敷地内側に生えている木は個人のもの

=所有者は家の持ち主

 

となっています。

枝が伸び放題だったり、嵐で枝が折れた、枯れてしまったという場合、

市町村が所有者の木ですと、市町村が面倒を見てくれます。

大変なのは、my tree の場合です。

カエデなど大木も多いので、枝の剪定にクレーン車が必要なことも!!

費用が数千ドルにもなることも(涙)。

 

grandfather clause

時代とともに建築のルールも変わります。

その都度、建て直したり、改築はできませんよね。

ルール変更より前に建てられている建物には新ルールが適用されないことになっています。

 

grandfather clause=既得権者除外条項,グランド・ファーザー条項

 

と呼ばれるものです。

この grandfather という言葉、なんと動詞としても使われるんです!

以前、家を見学したときに不動産屋さんから聞いた次の文のように使います。

This driveway is grandfathered, so you also have a right of way.

=このドライブウェイは既得権者除外なので、あなたにも通行権があります。

 

整然と並んでいる住宅地はきれいだな、と思う一方、

日本のように生活感が感じられる街並みや角を曲がるたびに変わる景色も大好きです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。