Hello from Canada!
Fruitful English講師のYukoです。
9月はカナダの学校では新学年度をむかえます。
子供たちがカナダの学校に通うようになってびっくりしたことはいくつもあるのですが、
その中でもトップは、「教科書がない」こと!
教科書がない!?
学校からリストが送られてきて、
本屋さんで指定の教科書を買わなければならないという地域もありますが、
カナダのほとんどの学校では、「教科書は使わない」です。
なので、新学期に用意するものは、
幼稚園から高校までほぼ変わらず、
筆記用具
お弁当・水筒
indoor shoes(室内用のスニーカー)
ノートも一応リストに入っているので、用意しますが、あまり使いません。
なぜなら・・・
プリント、プリント、プリント!
教科書の代わりに、プリントを使うからです。
先生が配布してくれたプリントに直接書き込み、
それをファイルしていきます。
プリントやフォルダはすべて学校に置きっぱなしなので、
「今何を習っているの?」「これから何を習うの?」
という情報は、
子供から聞き出すか、
先生からの「お便り」頼りです。
学期末になると、フォルダ類を持ち帰ってくるので、
その時に初めて子供の学習経過を目にすることになります。
中学高校になると教科書も使うけど
中学高校では、さすがに教科書の出番もあるようです。
でも、教科書は「個人」のものではありません。
学校の物を「お借り」して、代々引き継いでいきます。
なので、書き込みがあったり、破れていたり。
教科書もやっぱり学校に置きっぱなしです。
というのも、この教科書、ちょっとした図鑑のように重くて大きいんです。
とても毎日何冊も持ち運びできるものではありません。
1990年代前半生まれのケベック出身の友人から聞いた話です。
ものすごく田舎の高校だったからかもしれないけど、と前置きをして、
彼女が高校で使っていた地理の教科書の話をしてくれました。
彼女が高校生のときなので、2008~10年ごろでしょう。
配られた地理の教科書は何か所もテープで補強されて、ボロボロ。
教科書を開くと、世界地図には「ソ連」「東ドイツ」「西ドイツ」が!
歴史の教科書じゃないですよ!
冷戦が終わって20年近く経っていたというのに、
それよりも前に発行された教科書をまだ使っていてたんです!!
さすがにそれはひどい!と大爆笑でした。
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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