Hello from Canada! Fruitful English講師のYukoです。
giftといえば「贈り物」ですが、
gifted programという言葉を聞いたことがありますか?
私は初めてその言葉を聞いたとき、何だかわかりませんでした。
Gifted?
カナダに来てまだまもないころ、
先生を目指していた友人とカナダの教育システムの話になり、
特別な子が行くプログラムがあると聞きました。
初めは、遅れがちな子や学習支援が必要な子が行くプログラムなのかな、
と思ったのですが、実はその逆でした。
そのプログラムはgifted programと呼ばれており、
gifted=「才能のある、有能な」
つまり、秀でた子が入るプログラムのことだったんです。
Giftedの判断方法
カナダは、教育制度やカリキュラムは州の管轄ですので、
ここで述べることはあくまでも一例です。
抜きんでて学習能力が高い子や芸術やスポーツの才能が優れている子が、
gifted programに入ることができます。
たった一度の入試で進学先が決まってしまう日本のお受験とは違い、
カナダのgifted programの審査は時間をかけて行われます。
学力テストや知能テスト、学校の成績はもちろんですが、
学校・親による観察に加えて、専門家による診断も行われます。
目に見えない能力を判断すると難しさゆえ、
成績やテスト結果だけでなく、
そして、学校や家庭での行動だけでなく、
専門家による診断も行われるというのが、
総合的で素晴らしいなと思います。
Giftedでは何をするのか?
gifted programは、複年学級で少人数であることが一般的のようです。
giftedの子供たちが皆同じような分野で秀でているわけではありません。
各々の生徒の得意分野をさらに伸ばしてあげることを大事にしているようです。
例えば、数学に秀でた4年生の子がいたとします。
4年生のレベルはすでに理解しているので、
自分で応用問題に取り組んだり、そこから発展したプロジェクトに取り組んだりします。
数学コンテストに出場することを目標にもできます。
そうするとその子は退屈しませんし、常に何かにチャレンジすることができます。
gifted programは、一種の英才教育ですが、
その目的は、あくまでも個々の才能をのばすことであり、
カリキュラムの先取りや飛び級ではありません。
Gifted programの長所
gifted programの生徒には
友達や先生とのコミュニケーションや集団学習が苦手だったり、
授業中に退屈しがちだったり、興味のないことはやりたがらない、
という傾向もみられるそうです。
皆と同じように行動することや合わせることを求められるのが
苦手だったり、苦痛に感じる子もいるでしょう。
それで不登校になってしまっては残念です。
そういった子に「皆と同じように」と強制するのではなく、
gifted programでその子に見合った教育を提供し、
理解ある教師やカウンセラーといったサポート体制を整える。
良いところを大事にしてあげる、理解してあげよう、
という姿勢が素敵だなと思います。
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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