Hello from Canada! Fruitful English講師のYukoです。
広すぎるカナダ
カナダの北は北極海に面し、北部の大半は人が住むには寒すぎます。人口約3700万人の8割がカナダの南にあるアメリカとの国境沿いから200km以内に住んでいます。
ということは、あまり多くない人口が都市部に集中しているということ。交通の便もいいでしょ?と思いませんか?
ところがどっこい!
なにせ広さが違います。カナダは世界2番目に広いんです。大西洋側から太平洋側まで時差は4.5時間あります。国内に時差がない日本と比べるとその広さはなかなか想像できないですよね。
西からバンクーバー、カルガリー、トロント、オタワ、モントリオールが大きな街で、どれも前述のようにアメリカとの国境からわりと近くに位置しています。しかし、これらの主要都市間の距離が遠すぎるんです!
例えば首都のオタワとカナダ第1の都市トロントの間は約450㎞離れています。しかもどちらもオンタリオ州に入っているんですよ!
前置きが長くなりましたが、そんな距離を電車で移動するってどんなでしょう?
のんびりVIA鉄道
カナダを横断する長距離鉄道VIA鉄道の旅は「のんびり」です。
本数も少ないし、時間もかかります。
オタワとトロント間は、平日で大体一日に7本ほど。時間は、停車駅数によってもかわりますが、大体4時間半かかります。つまり450㎞を車で移動するのとあまりかわらないんです。
せめてトロント・オタワ・モントリオール間(約540㎞)だけでも、日本の数分おきにある新幹線とまではいかなくとも、もう少し本数を増やしたり、高速電車にしたらいいのにな、と思います。
しかし、人口が少なく、利用客も多くなく、しかも距離だけは長い。本数を増やしたり、高速電車にしても、採算が取れないのだそうです。
運賃はバラバラ
VIA鉄道の運賃は、グリーン車のようなビジネスクラスなのか普通車なのかでも運賃が違うのはもちろんですが、時期・曜日・時間帯によっても運賃が変わります。
時々シートセールもあるので、いつ購入するかによっても同じ条件の席でも値段が変わります。
航空券を購入するのと同じような感じですね。
改札がどこ?
駅についてびっくりなことが一つあります。
改札がないんです!ではどこからプラットフォームに行くのでしょう?
まず、駅構内にある案内板でプラットフォームの番号を確認します。
そして、その番号が記されている看板がプラットフォーム入り口付近に置いてありますので、その付近で待ちます。
搭乗時間になると、駅員さんがやってきて、チケットを確認します。
駅構内には売店があります。大きな駅ですと、フードコートもありますが、中規模の駅で売っているものは、サンドイッチやマフィン程度。小さな駅には売店すらありません。
車内販売は飲み物とちょっとしたお弁当ぐらい。ちなみに、アルコールを持ち込んでの飲酒は禁止だそうなので、車内で飲むお酒は車内で購入します。
プラットフォームは吹きさらしのこともあるので、スーツケースを引きながら、吹雪の中を乗り込む、ということも。そんな日は、電車の外側も真っ白。雪まみれです。
乗り心地は?
社内は指定席ですので、自分の号車に乗ります。ドア付近にある荷物置き場にスーツケースなどの大きな荷物を置きます。
私は冬に何度か使ったことがありますが、朝晩はビジネス客で結構うまっていました。天候がよめない冬は、飛行機や車より安定した移動方法なのでしょう。
東行きのときは、進行方向とは反対向きに、西行きのときは、進行方向に椅子が向いています。
新幹線のように進行方向に合わせて、ガッチャンと椅子の向きはかえられないんですね。
車体も結構古いものが使われていることもあり、速度が上がるとガタガタっと揺れを感じます。
憧れの大陸横断電車の旅
便利とか豪華とはいえない(失礼!)近〜中距離の電車の旅と比べ、大陸横断もできる寝台車は、なかなか快適のようです。カナダ人も「いつかは電車で大陸横断したい」と憧れるようです。
ファーストクラスやビジネスクラスの個室には狭いながらもベッドやトイレなどが備わっていまるので、ホテルにいながら移動できちゃうような感じです。
西海岸のバンクーバーからトロントまで、3泊4日かかります。
食堂車でおいしい食事をいただきながら、または、天井まで窓の展望車でお茶をのみながら、ロッキー山脈を楽しむ、なんて憧れますよね〜。
カナダ列車の旅、皆さんもいかがですか?
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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