【翻訳家になるには】不定詞を制し、正確な和訳を!

翻訳家masako先生の不定詞についての注意点。例えばこんな場面の翻訳を訳すとき。

みなさんこんにちは!
英日翻訳家デビュー講座担当インストラクターのK. Yukaです。

さて、今回は直訳ばかりすると大間違いになることの多い文法、
不定詞副詞的用法についてです。

 

文法通りに訳すのは重要だけれど・・・

英語を日本語へと正確に訳すには、
まずは学校や文法書で習った通りの
型に従う必要があります。

というのは、英語は文法が非常に論理的な言語で、
なおかつ日本語とは構成が全く異なるため、
まずは文法にきちんと従う必要があるためです。

そのため、下読みの時点でそれぞれの文を
文法通りにしっかりと把握することは、
何よりも大切であると言えるでしょう。

しかし、文法によっては、
教わった通りに訳すと不自然だったり、
かえって誤訳につながったりもするため、
注意して読んで訳していく必要があります。

 

不定詞は訳す順番に要注意!

型通りに訳したのでは不自然になることのある
文法にはいろいろあるのですが、
その代表格の一つが不定詞の副詞的用法です。

 

学校英語では、不定詞の副詞的用法は
基本的に「~するために・・・する」
という構文として訳すように教えられます。

 

例えば、
I went to the park to play baseball
だと、「私は野球をするために公園に行った」
と和訳しなければ試験で正解がもらえません。

 

でも、英語の試験問題ならそれでも良いのですが、
実際の翻訳のお仕事では、
場合によっては「~するために・・・する」
という型に従うだけでは不十分かつ
文の流れを変えてしまうことがあります。

翻訳家のK.Yuka先生による不定詞に扱い方

 

 

訳し方を変えたほうが良い不定詞

具体的には、不定詞で述べられている部分が
時系列的に後で起こったと考えるほうが
しっくりくるような場合です。

I looked at the wall to find a tiny spider climbing it.
壁を見ると、小さな蜘蛛が登っているのが見えた)や
The boys took different paths, never to see each other again.
その少年たちは異なる道を進み、二度と互いに会うことはなかった
などが今回の例に該当します。

このように、不定詞の副詞的用法には、
「~するために・・・」する」以外に、
「~した結果・・・する」という訳し方もあるのです。
これは日頃から意識していないと、
時に大変な誤訳になりそうですよね。

 

不定詞は臨機応変に訳す

もちろん、不定詞の副詞的用法は必ずしも
「~した結果・・・する」ものばかりではありません。
型通りに「~するために・・・」と訳したほうが
適切とされることもあります。

どちらの訳し方に従うかは、
不定詞部分を本動詞の動作の目的とするか、
結果として起こった事柄と捉えるか、
その二択にかかっています。

そのため、不定詞を正確に訳すには、
その一文だけでなく前後の文脈全体に
アプローチする必要があります。

英日翻訳家デビュー講座では、こうした
不定詞の扱い方や文脈解釈のやり方以外にも、
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ABOUTこの記事をかいた人

学習塾の英語指導や教材作成の経験を持つ講師。現在では英日翻訳も手掛け、日々「ネイティブらしい表現」を目にしています。その経験を生かし、文法面を細かく指導してくれるだけでなくだけでなく、どうしたらネイティブから見ても自然な表現になるのかを丁寧に解説をしてくれます。 座右の銘は「Push myself ever onwards to try new things, and to not be afraid to step outside my comfort zone.」