みなさん、こんにちは。
日本語には、相手をねぎらい、気遣うような優しさが込められた一言がたくさんあります。
私たちはこれらの言葉を、子どものころから当たり前のように、使っていますが、そういう一言を「英語で」表現しようとすると、なかなか出てこないものです。
この記事では、日本語でおなじみの「よろしくお願いします」にスポットを当てて表現方法を考えてみたいと思います。
英語版「よろしくおねがいします」はどのようになるのでしょうか。まずは日常編をご紹介しましょう。
初対面のあいさつでの「よろしくお願いします」
自己紹介の後や、初めて会う取引先の相手などの、あいさつのときに最初に言う一言です。
Hello, everyone. I’m Hanako. It’s nice to meet you.
(Nice to meet you.)
(みなさん、初めまして。ハナコです。よろしくお願いします。)
自己紹介のときによく使われるフレーズですね。
「皆さんに(あなたに)会えて嬉しいです。これから仲良くしてくださいね」といった気持ちが、未来を意識する、不定詞を使うことで込められています。
別れ際の「よろしくお願いします」
「楽しい時間をありがとう」「有意義な時間をありがとうございます」と、感謝の気持ちを込めつつ、再会への期待を込めた一言です。
- It was nice meeting you.
(Nice meeting you.)
(会えてよかったです。これからもよろしくお願いします。)→初対面の人との別れ際に使います。- Nice seeing you. Take care.
(これからもよろしく。じゃあね。)
動名詞はリアルに出来事を表現する場合に使うため、別れ際に「先ほどまでの時間をありがとう」という意味が込められています。反対にこれからの時は不定詞で表現ですね。
その場にいない人をさして「よろしくお伝えください」
その人の家族や親しい人がその場にいないときに「○○さんによろしくお伝えください」と、言いますね。英語にも表現方法があります。
Please say hello to your family.
(おうちの方によろしくお伝えください)
頼み事(依頼)、お願い事をしたときの「よろしくお願いします」
家族や友達に頼みごとをするとき、いろいろなシーンでお願いするときに「よろしくね」という意味を込めて使う言葉があります。
Thanks!
(ありがとうね!)
気軽に友達にお礼を言う感覚ですね。「よろしくね」という感覚でしょう。
- Thank you for taking care of it.
- Thanks for taking care of it.
(お願いごとをしてくれてありがとう。)
時間を割いて、何かしてもらうことに感謝する感じですね。
手紙やメールの文末につける「よろしくお願いします」
日本語のお手紙と同様に、英文の手紙やメールにも、文末につける「よろしくお願いします」に当たる言葉があります。
- Regards, (よろしくね)
少しカジュアルな付き合いの相手に使います。- Best wishes, (いい事ありますように)
親友など親しい友達に使います。- Love, (愛を込めて)
恋人やパートナー、家族へ使います。
すべて同じ感じで使えます。意味は「心を込めて」というイメージです。
日本語の「敬具」「早々」といったところです。
英文メールでは、すぐ後ろにカンマが入り、改行して名前が入ります。
こんな感じです↓タイプは右寄せで打ちます。
Regards,
Hanako Yamada
まとめ
日本語の「よろしくお願いします」は、非常に出番が多い言葉です。
自己紹介の後や、別れ際、頼みごとをしたときなど、使うシーンはたくさんあります。英語には日本語と同様の統一した言葉がないため、それぞれのシーンに合わせた表現が必要になります。コアな意味は「ありがとう」です。
感謝の気持ちを寄せながら伝えられる「よろしくお願いします」をスマートに使えるようになりましょう。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など英語についてお話していきたいと思います。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする