みなさん、こんにちは。
「have got to do」
先日、You Tubeを見ていました。シーンはロンドンのある、家族の朝の様子。みんなで朝食を食べていて、お父さんと思われる男性が時計を見た後、慌ててネクタイをしながら、一言。
“Oh! It’s time to work. I’ve got to go now. Bye for now.”
(おや、仕事に行く時間だ。もう行かなくちゃ。じゃあね。)
日常生活で「時間がなので、行かないと!」というシーン、ありますよね。それを英語で言うとき、どうでしょう?
学校で習った「行かなければならない」の英語で一番に思い浮かぶのは
I have to go.
もしくは
I need to go.
ですよね。
日本語ではhave got to(短く、have gottaということもあります)とhave toのどちらも「~しなければならない」と訳されます。have got toの方がカジュアルな意味を含めて、口語的に使うようですが、ネイティブのイメージをつかみながら詳しく違いを見てみたいと思います。
have to doとhave got to doの違いは?
「have to do」
have to do のイメージは「(置かれている状況で)しなければならない」です。
have (something) to do だと考えてみましょう。「主語が何か(something)を持っていて」(have)、その何かは「~するべきこと」(to do)と詳しく説明しているイメージです。
「have got to do」
have got to doのイメージは「(置かれている状況が)しなければならなくなった」です。
「have to」と同様に、have (something) got to do だと考えてみましょう。「主語が何か(something)を持っていて」(have)、その何かは「~するべきこと」(to do)に「到達する」(got)と詳しく説明しているイメージです。
まとめると、
have to doは「to do(するべきこと)をhave(持っている)」
have got toは「to do(するべきこと)に「到達する」(got)状況をhave(持っている)」
になります。後者の方が時間の移り変わりが感じられると思います。
「have got to go」の変化
I’ve got to go.
は口語でgot to をgottaと省略した形で使われ、どんどん短くなり、2語にまでになるときもあります。意味を理解していないと、短く省略されて、早口で言われたときに、「聞き取れない…」ことになってしまいます。
I’ve got to go. 「アイヴ ガットゥ ゴゥ」
→ I’ve gotta go. 「アイヴガラゴゥ」
I got to go.
→ I gotta go. 「アイガラゴゥ」
Got to go.
→ Gotta go.
映画やドラマの「have got to」
海外ドラマや映画のセリフにも頻繁にI’ve got to doが使われています。
“I gotta live with that.”
(俺はそのことを受け入れなければならない。)
“Well… I gotta go.”
(じゃ、僕ちょっと行かなきゃ。)
“But I really gotta go.”
(でも、僕、本当に行かなきゃいけないんだ)
時間がたって、もしくは主人公が移動して「~しなければならない状況に到達する」といった動的なイメージで使われているようです。
「gotta」はスラング。会話のみで使える
got to → gotta 「ガッタ」のように短く短縮して発音する言葉をスラングと言います。
他にもいつくかありますが、これらは口語英語になりますので、手紙やビジネスでの文面には使わないようにしましょう。
自分が使うのではなく、「相手がこの言葉を使ったら、この省略なんだな」と理解するにとどめておき、自分では使用を控えておく方が安全かもしれません。
日本語の「とても」を「めっちゃ~」、「本当に」を「マジで」というような感じです。
out of ~ → outta 「アゥタ」
want to → wanna 「ワナ」
give me → gimm 「ギミィ」
going to →gonna 「ゴナ」
まとめ
英語も言葉であるため、日本語と同様に、時代やトレンドとともに変化していきます。
聞き取れるようになるには、意味を理解しておくこと。また、口語と文語があるので、きちんと使い分けること。大人の英語はマナーの心得も必要になります。
フォーマルな言い回し、カジュアルな言葉使い、家庭や親しい友達との会話、上手に使い分けできるようになりたいですね。
予備校や学習塾で、幼児から社会人まで幅広く英語を指導し、20年以上。
特に、「英語を苦手」とする人への学習に対する向き合い方や、考え方のアドバイスで「英語の面白さ」を理解してもらえることが何よりも嬉しいです。
英語習得は単なる暗記ではなく、ネイティブの子供が英語を身に付けるように「イメージ」から理解するメリットや、単語の深い意味など英語についてお話していきたいと思います。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする