みなさん、こんにちは。イタリア在住のロベルトです。
自分が生まれ育った国でも、ちょっとびっくりするような、想像つかない対応をされることってありますよね。
日本なら、もしかしたら「神対応」と言われるような、素晴らしい対応で驚くこともあると思いますが、私の国イタリアでは残念な方向で驚くことが多いです。
正直は美徳、ではない
イタリアでは、大事な書類を受け取りに役所に行くと、スマホ片手におしゃべりを止めず(私用電話です)、電話が終わるまで待って受け取った書類を見るとミスがある。
特に大きな街ではこういうことが多いように思います。(一般的に、イタリアは地方に住んだ方が Quality of life が高いです)
そして、対応もひどければ言い訳もひどい。
イタリアでは「正直は美徳」ではありません。
だからかもしれませんが、イタリア語の語学学校では、「誘いの断り方(言い訳の仕方)」を教えることがあるようです。つまり、「誘いを断るために嘘をつくときの表現」です。
まぁ、嘘をつくと言うと悪い言い方ですが、「自分は無理しないで、でも周囲の人とスムーズに付き合う」ためのスキルというかな。そして、ウソがばれても何となく上手くごまかせるスキルも。
イタリアで暮らすには、こういう表現を習得する必要があるでしょうね。
海外とのやり取りは言い訳表現の宝庫
イタリアがこんな風ですから、あまりよその国の人たちを悪く言うことはできませんが、海外の人と仕事でやり取りをしていて驚いたり、困惑したりしたことが何度もあります。
例えば、「10日まで書類を見ておいてください」とメールして、10日を過ぎても返事がないので催促のメールをした時。
I know, but I’ve forgotten my glasses these days. Don’t worry, tomorrow I will bring them!
「このところ眼鏡を忘れ続けている」という明らかに嘘っぽい言い訳ですが、驚くことは、この人の視力がいいのを私は知っていて、相手もそれを知っているという事実です。コメディみたいな話ですが、本当の話です。
他にはこんなことも。
Yesterday I bought lots of groceries at the supermarket and carried heavy baugs. So my hands went terribly numb and I could not carry any document today.
書類を読めなかった言い訳が、「重い荷物を持って手がしびれたから、書類を持てなかった」というもの...。こうしたメールを翻訳して上司に転送したら、翻訳者の誤訳だと思われてしまうかもしれないですね。
紹介した言い訳はアジアの人からの返事です。
今のところヨーロッパと北米でこんな風な言い訳をされたことがないですが、もしかしたらイタリア人も外国の人に対してこんな言い訳をしている??
アフリカや南米の人たちとは仕事をしたことがないので分かりませんが、きっと各地域に特有の言い訳の仕方があるのでしょうね。
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イタリア在住。3言語の通訳・翻訳家。最近は特に、十数年住んだ日本が懐かしくてたまりません。
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