全ての道は...野生動物も魅了する街

全ての道は...野生動物も魅了する街

みなさん、こんにちは。イタリア在住のロベルトです。

現在、首都ローマで問題になっていることがあります。それはwild boar(いのしし)。

フルーツフルイングリッシュの課題にもなっていたので知っている人もいると思いますが、ローマ市内にイノシシが現れて困っています。

全ての道はローマに通ず

十数頭のイノシシのグループがカフェの前を堂々と歩いている動画もありましたが、ローマ在住の私の家族も普通にイノシシを見かけるそうで、人を怖がりもせずに堂々と街の中を歩いているようです。

イノシシは大きくて力強いですから、さすがに市民から市の対応を非難する声が上がっていて、先日行われたローマ市長選挙でもイノシシ問題が挙げられていました。

ロイター通信は「All roads lead to Rome, or at least so it seems for wild boar」とこのニュースを伝えています。

しかしですね、私はローマからちょっと離れた田舎に住んでいますが、イノシシなんて見たことはありません。この辺で見かける野生の哺乳類は庭のハリネズミぐらい。イノシシは森の奥にでも行かなければ、見かけることはないでしょう。

それがなぜローマに?

ゴミがあふれて食料たっぷりのローマ

おそらく田舎よりもローマの方が、食料が豊富だということでしょうね。

以前のイタリアでの一般的なごみ収集と言えば、路上に置いてある巨大コンテナの中にごみを捨てる方式でした。一応「紙類」「プラスチック」など分かれていましたが、無視する人がほとんど。コンテナの外にゴミがあふれていることもよくありました。

しかし、いまでは多くの自治体がコンテナを撤去。その代わり、ごみ箱が市町村から配布され、決まった曜日に自宅前に置いておく方式に変わってきています。

私が住んでいる市は、下記5種類のごみ箱を配布しています(つまり各家庭はこの5個のごみ箱をキープしておく必要があります)。

– 有機ごみ(Organico/Organic waste)
– プラスチック(Plastica/Plastic)
– 瓶・缶(Vetro e Lattine/Bottles and Cans)
– リサイクルできないごみ(Non recuperabile/Non-recyclable materials)
– 紙類(Carta/Paper & Cardboard)

しかし、ローマを始め、大きな都市ではまだまだコンテナ方式でごみ収集を行っているので、イノシシにとっては田舎よりも都会の方がすぐにお腹いっぱいになれるのでしょう。

異文化が混在するローマは、人間だけではなく動物も共生しているようです...。

 

 


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翻訳家のたまご

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1 個のコメント

  • 日本には里山と呼ばれる人間と自然界の中間地域があり夜間イノシシ等が食餌に来ます。形跡はあっても遭遇するコトは少ないですが、たまに人馴れしたモノもいて街を徘徊する事がありますね。神戸市の六甲山の麓ではよく見かけます。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    イタリア在住。3言語の通訳・翻訳家。最近は特に、十数年住んだ日本が懐かしくてたまりません。