【イタリア語の表現】人間の一番の友達「犬」...なのになぜネガティブな表現?

人間の一番の友達「犬」...なのになぜネガティブな表現?

Ciao a tutti! (Hi everyone!)

イタリア在住のロベルトです。新年の挨拶にはちょっと遅すぎですが、2023年最初のブログなので...皆さん、明けましておめでとうございます。

さて、新年のあいさつをしたばかりなのに、ちょっと後ろ向きな話になりますが、皆さんは年末にやり残したことはありますか?

勉強や仕事、掃除や料理など、12月後半になると、することがたくさんで大変ですよね。どうにか全部終わらせたかな?

私は1つだけやり残したことがあります...。

 

2022年にやり残したことは「犬を洗う」!

私は大型犬を飼っていて、犬もきれいにして2023年を迎えたかったのですが、洗うことができませんでした。

日本に住んでいた時はお風呂場で犬を洗っていましたが、イタリアのお風呂場はバスタブの中にしか排水がありません。洗うために、犬をバスタブの中に入れる必要があるんですね。しかし、私の犬はお風呂が大嫌い!

体重が35キロありますから、嫌がる犬を無理やりバスタブの中に入れるのは不可能です。うちの犬は、泳ぐのは大好きだし、夏に庭に水を撒いていると、激しく喜んでずぶぬれになっていますが、体を洗われることはどうしても我慢できないんですよね。

ある程度温度が高ければ、飼い主もずぶぬれになりながら庭で犬を洗いますが、冬が問題です。最近家からそんなに離れていないところに、セルフウォッシュの店ができたので、そこに連れて行こうと思っていますが...うまくいくかな。

 

「犬」を使ったイタリア語の表現

人間と一番古い付き合いのある動物は犬で、犬は人間の一番の友達と言われていますよね。しかし、なぜか犬は色々な国でネガティブな意味に使われるのが不思議です。

日本語にも「犬畜生」という言葉がありますが、イタリア語でも犬をネガティブな意味で使います。

vita da cani(vita=人生、cani=犬(複数形))と言えば「惨めな人生」という意味で、英語の dog’s lifeと同じ意味です。

他には、un freddo caneという表現があり、freddoは「寒い」、caneは犬(単数形)...ですが、ここではcane=「超」という意味になります。つまり、un freddo caneで「めちゃくちゃ寒い」という意味。

Domani devo lavorare fuori e fa un freddo cane… che vita da cani!

上の文章は「明日(Domani)は外(fuori)で働かなくちゃいけない(devo lavorare)のに、めちゃくちゃ寒いし(fa un freddo cane)...なんて(che)辛い人生(vita da cani)なんだ!」という意味です。

このcane=「超」を「とても幸せ」というようなポジティブな表現に使わないのが、犬好きとしては納得いかないところです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

イタリア在住。3言語の通訳・翻訳家。最近は特に、十数年住んだ日本が懐かしくてたまりません。