こんにちは!
フルーツフルイングリッシュ講師のRinaです。
先日、パリの有名なカフェレストランで食事をしていた時のことです。
隣のテーブルの若い中国人と思われるカップルが、テーブルをインスタ映えするケーキや料理で埋め尽くし、写真を撮りまくってから、ほとんど手を付けずに退店していくところを目の当たりしました。
私だけじゃなく、周りのフランス人客たちもびっくりし、こんなに素晴らしい食べ物を無駄にするなんて信じられないと怒りの声をあげていました。
最近、フードロスについての話題があちこちであり、私もこの問題について真剣に考えるようになりました。
中国は世界一フードロスが多い国でなんだそうです。中国では、人口が多いうえ、出された料理は残す文化があるので(そうすることで、十分に食べることができたことを示すんだそうです)、それも理由の一つになっていることでしょう。
一方フランスは、世界で2番目にフードロスが少ない国です。
国の取り組み、個人の取り組みを見ると、それも納得できます。
どんなことをしているか、紹介しますね。
お持ち帰りOKなレストラン
まず、フランス人はいい意味でケチです。
食べものに限らず、まだ使えるものを捨てることはあまりしません。
レストランでは普通セットで注文するので、食べきれないほど注文してしまったということは発生せず、きれいに食べきります。
もし食べきれなければ、お持ち帰りするのが一般的です。
フランスの飲食店は、持ち帰り容器を用意し、無料で提供するというのが法律で決められています。
なので、レストランで食べない料理を注文して、そのまま残していくなんていうことは絶対にしないんです。
スーパーの「食品ロス削減コーナー」
フランスのスーパーでは、まだ食べられる食品の廃棄は禁止されていて、期限が近いものは半額以下で販売していいことになっています。
どのスーパーにも「食品ロス削減コーナー」があり、みんな積極的にそのコーナーから商品を購入します。
あと、日本人がするような、奥のほうにあるより新しい商品を取る、という行為はしません。マナーよく、一番前の商品を手に取ります。
学校給食でもロス削減
それから学校給食。
うちの子供たちの学校はビュッフェスタイルを取っているのですが、
当日の料理だけでなく、前日の余りも提供され、おかわりをしたい人はその前日の余りをとることになっています。
こうすることで、捨てる食べ物はほとんどないそうです。
“To Good To Go”アプリとは?
多くのフランス人が使っている、フードロスを削減するアプリがあります。
“To Good To Go”というもので、もともとデンマークで始まったもの。最近ではかなり浸透して、私も友人たちもみんな使っているんですよ。
レストラン(ビュッフェレストランが多い)、パン&ケーキ屋、スーパーマーケットなどの加盟店が、売れ残った食材や料理を袋に入れてセットにし、3分の1くらいの価格で販売しています。
ユーザーの私たちは、商品を提供している店をアプリ上で検索して、欲しいのがあったらポチっと予約。そして指定の時間に取りに行きます。
私は近くのパン屋さんと、チャイニーズビュッフェの商品をよく買います。パンは5ユーロで、10点近くのパンやケーキが入っているんですよ!
ビュッフェレストランのものは、餃子やしゅうまい、焼きそば、炒め物など、5種類くらいが入っていて、夕食にぴったりです。
これを利用することでフードロス削減、食費節約ができるので、まさにwin-winなシチュエーションですよね。
日本もフードロスが比較的多い国です。
「もったいない」という言葉を誇る国なので、フランスのようにもっと積極的にフードロス削減に取り組んでほしいなと思う今日この頃です。
では、また来月!Rina
※
様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。
座右の銘は”If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it.”
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