Joyeux Noël!フランスのクリスマス騒動

今回は私の体験談をもとに、フランスのクリスマスをご紹介します!

Joyeux Noël from France!

私はフランス中東部のスイスにほど近いところにある第2の都市、リヨンの郊外に住んでいます。
日本では、子供のいる家庭では家族で過ごし、大人にとってはむしろ恋人同士のイベントという感じですよね。フランスのクリスマスはというと、家族が集結する年に一度の大イベントです。
日本はお正月に家族や親戚が集まってお祝いしますが、フランスはその逆で、クリスマスを家族と過ごし、お正月は友達と過ごすのが普通です。

今回は私の体験談をもとに、フランスのクリスマスをご紹介します!

 

クリスマスの準備

11月後半になると、フランス人はソワソワ。クリスマスの準備が始まるからです。
お店では大々的にクリスマス商品が並べられます。
スーパーではパーティー用の食品がメインに配置されます。
フランスのスーパーやあらゆる商業施設は通常日曜日が定休日ですが、
この時ばかりは無休で営業しています。
この時期から、クリスマスイブとクリスマス当日のメニューを考えだす人もいます。

11月に入ると、友達との話題の中心はクリスマスの予定。
まだそんな2ヶ月近くも先のこと決めていないけどと驚いたのですが、
それだけフランス人はクリスマスに気合いを入れています。
8月のバカンスが終わると、クリスマス休暇について計画するフランス人も少なくありません。
やはりフランス人にとって1年で最も大事な時期はバカンスとクリスマスなんです。

12月に入ると、街中がクリスマスムード一色に!
クリスマスマーケットが立ち並び、夜はイルミネーションで街中がキラキラ。
一般家庭ではもツリーのデコレーションが始まります。
感心するのが、民家の屋外のイルミネーション。
これが本格的で、ピカピカ光るライトを壁中に巡らせて、
サンタクロースを吊したり、とにかく派手に飾り付けをしている家庭が多いです。
また、クリスマスツリーの飾りは毎年新しい物を購入し、毎年違う雰囲気を楽しむという人もいます。

 

そして、本物のモミの木を飾るのもフランスらしいところ!
11月になると特設のクリスマスツリー売り場やマルシェで大小様々な木を買うことができ、
150cmくらいのもので大体4000円くらいです。
ちなみに、1月6日まで飾っています。
その後どうするかというと、街を巡回しているモミの木回収車に、回収してもらいます。
日本の廃品回収車と同じ感じです。。。

 

フランス人が一番買い物をする時期

統計によると、プレゼントや食事など、フランス人がクリスマスに費やす費用は平均すると600ユーロ(約8万円)以上。
本気度が違います。
日頃お金にはシビアなフランス人ですが、クリスマスはやはり特別。
プレゼントは子供にだけではなく、家族や親戚、親しい友人一人ひとりにプレゼントを買うので、
買い物は一度では済みません。
さらに面倒なことに、大人からも今年はあれが欲しいこれが欲しいとリクエストが来たりするので、
それを求めて店を回らなければなりません。
プレゼントいらないから、あげなくていい?と言いたくなってしまうのは私だけでしょうか・・・。

ところで日本では朝起きたら枕元にプレゼント♥というのが一般的ですが、
フランスではモミの木の下にプレゼントが置かれます。
しかも、プレゼントを買ったときからクリスマス当日までずっと置いておくので、
子供たちはうずうずしながら何日も待たなければなりません。
サンタクロースをまだ信じている子供にとっては、
「何でこんなに早く来ちゃったんだろう」と疑問に思っていることと思います。

クリスマスの豪華料理

フランスのクリスマス料理は、3年分くらいの盆暮れ正月が来たというくらいの豪華さです。
あらゆる高級食材をこの日一度に食べるので、お腹もびっくりです。

去年は家族と親戚12人で集まって食事をしたのですが、皆で食材を分担して購入し、すべて家で調理しました。生牡蠣、海老、ウニなどのシーフード盛り合わせ、ホタテのグラタン、ムール貝のワイン蒸し、フォアグラとキャビアのカナッペ、栗を詰めてローストした七面鳥のファルシー、チーズの盛り合わせ、そして最後にアイスクリームのブッシュ・ド・ノエルとチョコレート。

ひとつひとつゆっくり時間をかけて食べるので、12時に食べ始めて終わったのはなんと夜8時。
ランチとディナーが一緒になったという感じです。
休日の食事は3時間くらいかけて食べることもよくあるのですが、さすがにこんなに時間をかけて食べたのははじめてでした。
でも、これくらい時間をかけないと、食べきれないボリュームでした。
この日のために集めた最高級食材はどれも感動的においしくて、フランスに住んでいてよかったと心から思った日でした。
日本に住んでいた頃、あるフランス人の友人を含めてクリスマスパーティーをしたことがあったのですが、ホストが用意したのはケンタッキーのフライドチキンのファミリーセット。
「フランスのクリスマスはこんなじゃない」と言っていた意味がそのとき分かりました。

ちなみに、この時期にスーパーで巨大な売り場を展開するのが、フォアグラとチョコレート。
この2つは、フランス人にとってはクリスマスのマストアイテムです。
チョコレートはクリスマス仕様のパッケージになり、大箱で売られています。
フランス料理といえばフォアグラというイメージがありますが、フランス人にとってもやっぱり高級食材、普段から食べるものではないので、このときばかりは特別な贅沢として奮発します。
牡蠣もクリスマスの人気アイテム。牡蠣の殻を開けるのを店に頼むと追加料金がかかるので、多くの人は牡蠣用ナイフを買い、男性陣が必死にあけます。
それから、シャンパンも欠かせません。
前菜のシーフードやデザートと一緒に飲むのが一般的です。
クリスマスから年末にかけては何本も消費するので、うちでは先日シャンパーニュ地方に行ったときに12本も購入しました。
こんなに本当に消費できるんだろうかと思いますが、不思議なことに年が明けると無くなっています。

日本のお正月も色々準備が大変ですが、フランスのクリスマスも1か月かけて準備をするので、本当に心身共に疲れます。私はクリスマス騒動とひそかに呼んでいます。
しかも今年は大みそかのパーティーに自宅に20人以上の人が来る予定です。

はやくクリスマスとお正月を無事に終えて、何もない普通の日が来てほしいです。

ではまた!

 

 

 

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様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。 座右の銘は"If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it."