こんにちはアメリカ出身のモーガンです。
アメリカに長期帰国していると、ふと思う事があります。
「卵かけご飯食べたいな〜」
ヤバイですね、もう日本人思考になってます。
うちは小さい子供達がいて、まだ彼らは生卵を食べることを許可されていません。(妻によってです。)なので、私が卵かけご飯を食べるときは、キッチンでこっそり、子供達に見つからないようにささっと食べないといけません。多分、あれですね。
The forbidden fruit is the sweetest.
意味:『禁断の果実が一番甘い』
しかし、アメリカで生卵ご飯というのは、非常にハードルが高いです。日本の人は当たり前のように食べますが、海外の人には、生卵を食べるという発想自体がまずなく、それをお腹もこわさずにやってのける日本人の消化力に疑念と恐怖を感じているくらいです。
こんなに種類がある!?アメリカの卵
日本の卵って、スーパーでは常温で売られていますが、アメリカでは見たことがないですね。冷蔵庫の棚の結構なスペースを取っています。というのも、かなり種類があるからです。うちが行く日本のスーパーは大きさ等色々ありますが、だいたい10個入りは5種類程度ではないでしょうか?アメリカでは、同じ個数でも20種類くらいはありそう。
色(BrownかWhite)、サイズ(Small, Medium,Large等)、黄身の嵩、色などで分けられたグレード(AA,A,B)、後は飼料(organicとかOmega-3 Enriched等)、それから飼育環境(cage-free, free-roaming等)がラベルに書かれていて、それらから消費者がお気に入りの卵を選ぶというわけです。
紙パックや発泡スチロール容器に入っていて、中身は開けないと見えません。割れてるかもしれないからか結構皆開けるみたいですね。日本みたいな透明のプラ容器は一般的ではありません。更には、牛乳紙パックみたいな容器に入った、卵液、白身だけ液等も売ってます。
ふぅ〜選べるって素晴らしいけど、卵を選ぶのも一苦労。
生卵は食べれない!?
でもそんなに頑張って選んでも卵かけご飯は出来ません。
なぜ?答えは容器に書いてあります。
SAFE HANDLING INSTRUCTIONS: To prevent illness from bacteria, keep eggs refrigerated, cook eggs until yolks are firm, and cook foods containing eggs thoroughly.
安全な取り扱い説明:細菌による感染を防ぐため卵は冷蔵保存し、卵黄が完全に固まるまで調理し、卵料理も完全に火が通るまで調理する事」
ガーン!
つまりアメリカの卵は生食用ではありません。だから賞味期限も1ヶ月位はあります。日本の卵は生食できる期間を賞味期限として書いてあると聞いたことがありますので、そもそもの基準が違います。
でも、ど〜うしてもアメリカで卵かけご飯を食べたい方は、こんな卵を選んでいるようです。
「Pasteurized Eggs」 パァスチャラァィズド と発音します。
要は、低温殺菌処理された卵という意味です。
日本の卵はみんな、Pasteurized されているということなんでしょうね。アメリカではわざわざ別ラベルを作るほどの違いということなのでしょう。でも、恐ろしいことに注意書きにある bacteria、サルモネラ菌は卵の薄い膜の中でも繁殖するそうです。なので、外側の殻だけ殺菌しても…ということなので、ラベルに従って安全に食べること、とされています。Pasteurized でも自己責任ってことですね。
ちなみに!
前述のパック入りの卵液ですが、これらはPasteurizedされている事がほとんどな商品です。日本で言う牛乳みたいに?
なので、これをドボドボっとご飯にかければ…!!!!
安全な卵かけご飯が….!!
いや、なんか違う。そういうことじゃない。
もう良いかな。日本に帰ってから食べよう。(笑)
Hello! アメリカ出身のMorganです。もうかれこれ日本に15年程住んでいます。
アメリカにも子どもたちを連れてよく里帰りするので、子どもを通して気がついたこと、日本とアメリカの違い、日本のここがいいな〜、アメリカのこういうところが懐かしいな〜ということを中心にブログに綴っていきます。
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通りすがりで初めてMorganさんのブログを拝見しました。
話題の選定も面白く、文才もあられて他の記事も読んでみたくなりました
私は40代半ばなのですが、叔母たちがアメリカの方と結婚されています。
従兄姉たちが小さい時にアメリカの叔父さんの仕事の都合で15年くらい日本にいました。
従兄姉たちは高校生までは日本のインターナショナルスクールで学び、大学進学のタイミングでアメリカに帰りましたが、今日でも仲良くしております。
アメリカでは文化・環境的に生卵を食べないのは知っていましたが、Morganさんの玉子かけごはん記事を拝見して、従兄姉の中でも好き嫌い、食べ方に違いがあったので、面白いなぁと思いました(笑)
Morganさんは日本で圧倒的に1番親しまれている卵の白身も一緒に混ぜた玉子かけごはんがお好みの様ですね!
楽しく拝見させて頂きました。有難うございました。
コメントありがとうございます。
家族の影響でしょうか、卵の白身も一緒にまぜるのが普通だと思っていました。
黄身だけ派もあるってことですね!
アメリカでも目玉焼きの黄身をかなり生に近い状態で食べる人もいるので、これがいいなら卵かけご飯もいいじゃん!って思うことはありますけどね。笑