みなさん、こんにちは。
もしあなたが日々英語を学ぶ中で「後で内容を見直してみたらそんなに難しい単語な訳じゃないのに、なんで一度で理解できないんだろう?」そんな風に感じているなら、英語イディオムをコツコツ覚えていくことが助けになるかもしれません。
英語ネイティブが会話の中で頻繁に使用する英語イディオムは、究極「知っているか知らないか」が焦点です。知っていれば話の内容も理解しやすいし、自分の表現の幅も拡げられます。
そこで今回の記事では日常会話で最頻出の英語イディオムの一つをご紹介していきます。
知っていると会話で重宝する「すぐに」の英語イディオム表現
今回取り上げるのは、特に日常生活やビジネスでの何気ない会話の中で重宝する「すぐに」という意味を表す「right off the bat」という英語イディオムです。
例えば「彼に手伝ってくれるように頼んだら、すぐにいいよと言ってくれたんだ」という意味で「I asked him to help with me something, and he said yes right off the bat.」などの形で使用することができます。
この例のように、「直ちに、迅速に」などの意味を表すイディオムとしてよく活用されます。私もアメリカで生活する中で、実際に英語ネイティブがこのイディオムを使用する場面を沢山見てきました。
「right off the bat」の語源は野球表現にある
興味深いことに、「すぐに」の意味を表す「right off the bat」の英語イディオム表現の語源は野球表現にあると言われています。そう言われてみると、最後に「(野球)バット」と同じ「bat」という単語が使われているな、とお気づきの方もいるでしょう。
英語では、例えば野球で誰かがヒットを打ってその球が勢いよくバットから離れて飛んでいく様子を「The ball came off the bat like a rocket.」「そのボールはまるでロケットのようにバットから離れて飛んでいきました」などのように言います。ここでも、「off the bat」という表現が出てきているのが分かりますよね。
このことから、「~off the bat」が「何かが素早く動いていく、離れていく」などの意味を含んでいるということが推察できます。
もちろん、全ての英語表現の語源を完璧に覚えるというのはナンセンスなので取り組む必要はありません。しかし、今回の表現のように語源を探ることがより具体的なイメージに繋がり表現の暗記を容易にする可能性がある場合は、語源知識も頭の片隅に入れておくと役立つでしょう。
英語イディオム表現「right off the bat」の類語として使用できる他表現は?
英語イディオム表現「right off the bat」とほぼ同じ意味を表す類語には、例えば「immediately」や「right away」などがあります。
「immediately」は特にビジネスなど公式な場で使用される少し硬いニュアンスがある単語、「right away」は比較的カジュアルでアメリカでもお店やレストランなどの接客に使用されることが多い表現です。
このように、意味の近い類語と言えど、基本的にそれぞれに適したシチュエーションや状況があります。「英語イディオム表現が使えるから凄い」ということは全くなく、その場その場に適した表現ができることの方が大切ですので、そのポイントは忘れないようにしましょう。
いかがでしたか?
今回ご紹介した「right off the bat」という英語イディオム表現は、英語ネイティブが会話の中で使用することの多い表現の一つです。
あなたもぜひ使い方をマスターして、どんどん自分の英語表現の幅を拡げていってみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする