みなさん、こんにちは。
多い時には会話の半分以上を占めることもある、とも言われる英語イディオム表現ですが、「基本的には知らないと理解できない」という特徴を持っています。
あなたも英語でやり取りする際に、「後で振り返ってみるとそんなに難しい表現ではないはずなのに、すぐに相手の言っていることが理解できない」と感じることがありませんか?
こんな経験があるなら、汎用性の高い英語イディオム表現を学ぶことがあなたの助けになるはずです。
そこで、今回の記事では3つの異なる意味を持つ「go through」をご紹介します。
「忙しい中せっかく時間を費やすなら、実際に会話に活かせるものから学びたい」そんな方はぜひ最後までチェックしてみてください。
英語イディオム「go through」の意味①「~を経験する」
まず英語イディオム「go through」には「~を経験する」という意味があります。
誰かが人生で大変な経験をした、などの意味で使用することが多い表現です。
この表現内の動詞goには「時間の経過に伴う進行」という意味があり、副詞throughには「空間の端から端まで、または工程の最初から最後まで」というニュアンスが存在しています。
例えば、
「His parents went through a lengthy divorce.」
「彼の両親は時間をかけた末に離婚しました」
などの形でこの意味を活用可能です。
この表現内でも、長く複雑な離婚という経験を経た、という先述したgoやthroughのニュアンスが表れていますよね。
英語イディオム「go through」の意味②「調査する」
英語イディオム「go through」には「調査する」という意味もあります。
「The tax inspectors went through his record very carefully.」
「税務調査官は彼の記録を詳しく調べました」
と表現することが可能です。
この例文内の意味でも分かる通り、先の動詞go、副詞throughのニュアンスから調査の内容がかなり徹底したものだったという意味が伝わってきます。
他にも、例えば業者がサービス利用者と共にサービス規定を確認していく、というような意味で使われることも多くあります。
英語イディオム「go through」の意味③「成立する」
最後にご紹介するのは、英語イディオム「go through」の持つ「成立する」という意味です。
この意味を活用した具体的な例文を挙げると、
「It seems like her promotion went through.」
「どうやら彼女の昇進は決定したようです」
となります。
この場合も先の動詞goや副詞throughの表すニュアンスから、昇進プロセスが滞りなく、スムーズに進んだ様子が伺えます。プロセスの隅々まで滞りなく過程が進行していったイメージです。
このように、英語イディオム表現は動詞+副詞の形で構成されていることも多いため、それぞれの単語単独のニュアンスを汲み取ってから各表現の意味を考えると理解が深まることが多々あります。
今回取り上げた英語イディオム表現「go through」は、どの意味も日常生活の中でも良く登場する汎用性の高い表現です。
ぜひあなたも色んな場面で活用しながら、英語を話す際の表現力を磨いていってください。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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