みなさん、こんにちは。
日本社会は縦社会とも呼ばれ、人との間に常に上下関係があるのが通常です。そのため、初対面でも相手に「おいくつですか?」と年齢を聞くことは割と普通のことですよね。
しかし、こんな日本人にとっては当たり前のことも、英語を使用して特に欧米出身のネイティブと話す際には注意が必要です。
そこで、今回の記事ではこの「おいくつですか?」の言い回しと共に、初対面の人に質問する際のマナーについて詳しくご紹介していきます。
「そろそろ、日本人的な感覚だけを頼りにするのではなく、相手に失礼なく伝わる英語を身に付けたい」そんな風に感じている方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
英語で「おいくつですか?」は「How old are you?」だが初対面では聞くのはNG
まず、英語で相手に「おいくつですか?」と年齢を尋ねたい場合は、そのままシンプルに「How old are you?」と聞くのが通常です。目上の人に尋ねるときなど、より丁寧な響きにアレンジしたい場合は、「Can I ask your age?」、「お歳を聞いても良いですか?」とするといいと思います。
ただ、注意なのは特に欧米出身の英語ネイティブに対して初対面の段階で相手の年齢を聞くのは大変失礼とされます。このため同性・異性に関わらず、まだあまり知らない間柄で相手の年齢を聞くのは避けるようにしましょう。
ただ、例えば話の流れでお互いの年齢の話になって相手の年齢を聞いても自然だな、という場合はもちろん先のフレーズを使って質問してもOKです。日本人のやり取りに比べて初対面の段階では年齢についての話題は避けるのが普通だと覚えておくと役立つでしょう。
でもやっぱり相手の年齢が気になる…そんな時に使える裏ワザとは?
私もアメリカに来た当初は良く感じていたことですが、そうは言ってもやはり日本人的には初対面の相手なら猶更年齢が気になる、そんなことってありますよね。実は、そんな時に使える裏ワザがあります。
それは、「I’m 35-years old.」などの形で自分の年齢を話の自然な流れの中でまず相手に伝える方法です。
もちろん、自分の年齢を早い段階から相手に伝えることに抵抗のある人だと難しいですが、このようにまず自分の年齢を明らかにすると、相手も「I’m also 35-years old.」などの形で相手の年齢を教えてくれる確率が高まります。
この方法なら、相手に「How old are you?」とストレートに聞いて万が一気分を害してしまう事態も避けられます。何か知りたい情報がある場合は、話題にしにくいことでも自分から情報開示をするとコミュニケーションも活発化するはずです。
年齢と同じく仕事内容もなるべく詮索し過ぎないことが大切
日本では初対面でも年齢の他にも相手の仕事について「何のお仕事をされているんですか?」と突っ込んだ質問をするのが割と当たり前です。しかし、特に欧米出身の英語ネイティブには相手の仕事の内容を例えば初対面の時点で詳しく聞くことは避けた方が無難です。
もちろん、話の流れの中で何となく仕事の話になり、相手がたまたま自分と同じ仕事をしていた場合などには互いに質問をし合ってもおかしくありません。ただ、何度か顔を合わせて仲が深まる以前の段階で当たり前のように仕事のことについて細かく詮索すると不思議に思われます。
相手が仕事について質問してきた場合、あるいは話の自然な流れでそうなった場合以外は、年齢を尋ねる例と同じく積極的に話題にするのは避けるのが無難でしょう。
いかがでしたか?
日本人にとっては初対面でも当たり前のように交わされている質問も、言語・文化が変わると適当でないという場合は多々あります。
ぜひあなたも当記事の内容を参考にして、円滑で楽しい英語コミュニケーションに励んでみてください。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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