みなさん、こんにちは。
日本でも誰かに「この書類に記入してください」と頼まれたり、頼んだりすることって多いですよね。こんな場面で英語で伝えるとしたら、あなたはどんな風に表現しますか?
今回の記事では、多い時には会話の半分を占めるとも言われるイディオム表現のうちの一つ、「fill out」について詳しく解説していきます。
「覚えておくと便利だろうなと思いながら、なかなか学んで活かすチャンスがない」そんな方はぜひ、最後まで読み進めてみてくださいね。
「~を記入する」という意味を表す英語イディオム「fill out」
英語イディオム「fill out」は「~を記入する」という意味を表します。
例えば、「全てのフォームを記入してください」と言いたい場合、「Please fill out all forms.」と表現することができます。
この表現は、日本と同様、お店で何らかのサービスに申し込む際、病院・クリニックで患者として登録する際など多くの場面で使用されます。
「Could you fill out this form for me?」「こちらのフォームを記入して頂けますか?」
などの形で相手に依頼することも可能です。
ちなみに、この「fill out」の表現は用紙だけでなく、ネット上の記入フォームなどデジタルでやり取りをする場合にも活用できます。最近では対面でやり取りする前にネットでフォーム記入をするという形も増えているので、覚えておくと便利でしょう。
もっと深堀り!「fill in」と「fill out」の違いとは?
ここまでの内容を読んで「あれ?他にも同じような意味でfill inという表現が無かったっけ?」と思ったあなたは鋭い方です。
実は、今回取り上げているfill out以外に形・意味の似たイディオムとして「fill in」があります。
このfill inは、「~の一部を記入する」という意味があります。対して、fill outには「~の必要事項の全てを記入する」という意味があるため、厳密に言うと両者はそれぞれが示す記入の範囲が違うということになります。
例えば、
「Please fill in your name.」は
「あなたのお名前をご記入ください」となり、
全体のフォームの中の名前という一部を記入という意味なので、この場合は例文のように「fill in」を使用するのが正解です。
ただ、日常生活の場面ではこれらの違いは厳密に区別されることはほぼありません。両者の意味と使い方の基本的な違いを念頭に入れておく程度で大丈夫です。
それぞれの単語の意味・ニュアンスまで読み取ってみよう!
「fill out」をそのまま暗記しようとすると難しい場合は、イディオム内の単語ごとの意味・ニュアンスまで読み取ってみるとスッキリします。
例えば、「fill」には元々、動詞として「空欄を埋める」という意味があります。また副詞「out」には元々「外に、外へ」という意味がありますが、この場合は「まだ必要事項が記入されていない状況から脱し、必要な情報が満たされている状況へ移る」というニュアンスを加えて理解するとイディオム「fill out」の意味とも合致します。
基本的にイディオム表現は「知らないと分からない」ものが多いため覚えにくい場合もありますが、こんな風に表現内の単語それぞれの意味・ニュアンスを丁寧に見ていく工夫をすると効果的です。
いかがでしたか?
今回ご紹介した英語イディオム表現「fill out」は、日常生活の中にも良く登場する便利な表現です。
ぜひあなたも実際の会話ややり取りの中で活用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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