みなさん、こんにちは。
日本やアメリカをはじめとする他西欧諸国では、男性が女性に向けて気遣いをするというのがスマートな振舞いとされています。例えば女性のためにドアを開けてあげたり、エレベーターに先に乗るよう促してあげたり、と色んな場面が想定できます。
日本語でもこんな時、「お先にどうぞ」と伝えますが、あなたはこれを英語で正しく表現できますか?
実はこの表現、日本人の方の中で意外と勘違いが多く誤用が生まれやすい表現なんです。
そこで、今回の記事では覚えておくと海外でも重宝する「お先にどうぞ」の正しい言い方を解説していきます。最後までぜひチェックしてみてくださいね。
これが定番!「お先にどうぞ」の正しい言い方は?
例えば、自分の後ろから来た女性のためにドアを開けて「お先にどうぞ」と言いたい場合、英語では「After you.」と表現するのが適当です。
文字通り直訳すると、「あなたの後に、あなたに続きます」となりますよね。
日本人の感覚からすると何だか直球すぎると感じると思いますが、英語では日常生活の会話の中でも定番となっています。先に挙げたようなドアを開ける場面、エレベーター、また混雑した道を歩く際に相手に道を譲る場面などに重宝します。
日本国内問わず、こんな場面は海外出張・旅行でも出くわすことが多くありますので、咄嗟に言えるととても便利です。
要注意!日本語「レディーファースト」は基本的に使えない
日本語では、女性に何かを譲ったりする際に「レディーファースト」と言ったりすることがありますよね。この発想から、「お先にどうぞ」も例えば「Ladies first.」と表現するのでは?と思った方もいると思いますが、この表現を使って何かを譲る英語ネイティブはいません。
もちろん、すでに仲の良い間柄で冗談交じりに使用することはるかもしれませんが、やはり普通は「お先にどうぞ」と言いたい場合は「After you.」を使用します。
この辺りは日本語で普段使っている表現の感覚が出やすいので注意しましょう。注意点を事前に把握した上で、そこで躓かないよう意識しながら正しいフレーズを使うようにしていると、自然と正しい表現の感覚が身に付いていきます。機会があるごとに何度か試してみましょう。
他にもある!覚えておくと便利な英語フレーズ
今回ご紹介している「After you.」以外にも、例えば「Please go ahead.」は同じく「お先にどうぞ」とドアを開けてあげたり、エレベーターの順番を譲ったりする場面で活用できます。この表現は女性のみならず、子供やご老人、男性も含めた全ての人に対して使えます。
また、pleaseを取った「Go ahead.」は、「どうぞ」という意味で日常生活の至る場面で登場します。例えば、バスや電車で席を譲る、相手から何かの許可を求められた、相手と同時に話し始めてしまった場面などに使われます。
ただ、無表情でぶっきらぼうに伝えると「まぁ、勝手にしろよな」というぶしつけなニュアンスで伝わってしまうため、使う際はにっこり笑って伝えるのがコツです。
この表現は、私もアメリカ生活の中で何度も実際に耳にしました。ぜひ活用してみてください。
「After you.」は、特に女性に向けた気遣いをしたいという場合に非常に重宝する英語フレーズと言えます。
あなたもぜひ色んな場面でスマートに使ってみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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