みなさん、こんにちは。
例えばビジネスの現場でみんなで作業に取り組んでいたところ、何だかみんな集中力も欠けてきているようだし、「この辺りでもう切り上げましょう」と伝えたい場面って結構ありますよね。こんな時、あなたなら英語でどう表現しますか?
今回の記事では、ビジネスシーンではもちろん、友人やボランティアなど何からのグループ活動を行う際にも重宝する「もう切り上げましょう」という英語フレーズをご紹介していきます。
日本人がうっかりやってしまいがちなミスについても言及していますので、「いつも何となくの形で伝えているので本当にちゃんと伝わっているのか不安」そんな方は参考にしてみてくださいね。
注意!「Let’s finish.」は「もう切り上げましょう」と正反対の意味になる!
「もう切り上げましょうを英語にしてみてください」と言われて、多くの日本人がまず思いつくのが「Let’s finish.」ではないでしょうか?恐らく、「切り上げる=終わらせる、終わる=英語では多分finishという動詞を使えば良い」という判断からくる表現だと思われます。
ただ、注意なのは「Let’s finish.」という表現は「終わらせましょう」という意味になるので、例えば先に挙げたみんなで作業をしている途中で使用すると「大変なのは承知だけど、無理してでも最後まで終わらせよう」、要は「もうここで切り上げましょう」とは正反対の意味で伝わってしまいます。
特に上の立場の人が疲れている様子の人に伝えてしまうと、「何て強引な人なんだ」とこちらの気遣いの意図とは全く逆の意味で取られてしまうでしょう。では、「もう切り上げましょう」と上手く伝えるにはどんなフレーズを使うのが良いのでしょうか?
作業や仕事など途中で「Let’s finish up here.」と伝えると上手く伝わる!
何かの作業な仕事などの途中で相手に「もう切り上げましょう」と言いたい場合、英語では「Let’s finish up here.」と伝えるのがベストです。このフレーズ内、「finish up」には「仕事や作業などを片付ける」という意味があります。
この表現に提案の意を表す「Let’s~」、「今からも続くであろう作業・仕事内のこの地点で」という意味を表す「here」が組み合わさっていることが分かります。先ほど注意ですよと伝えた「Let’s finish.」とさほど形は変わらないですが、伝わる意味で考えると全く変わってきます。
英語は特に状況ごとに適切な表現を選び抜くという意識が非常に大切ですので、それぞれの表現ごとの意味・ニュアンスをしっかり汲み取って選べるようにしていきましょう。
「Let’s call it a day.」も「もう切り上げましょう」の意味で良く使われる
英語イディオム表現の「Let’s call it a day.」も「もう切り上げましょう」の意味で良く使われます。直訳すると、「それを一日と呼びましょうか」となり、要は「とりあえずここで一旦終わったということにしましょうか」と解釈できます。
このイデォム表現は、私もアメリカに来てからネイティブが日常生活の中で実際に使用しているのを何度か耳にしてきました。何となく疲れてきている相手に向かって「Do you want to call it a day?」、つまり「ここの辺りで切り上げましょうか?」と尋ねることも良くあります。
英語イディオム表現は、基本的にはよりカジュアルで口語的な表現なので特にビジネスシーンでは使用の状況を選ぶ必要がありますが、すでに関係性が深い相手に対しては使い勝手も良く便利です。
いかがでしたか?
うっかり「Let’s finish.」と伝えてしまいそうになる、「もう切り上げましょう」という表現ですが、少しの工夫でちゃんと伝わる使えるフレーズになります。
ぜひあなたも「Let’s finish up here.」を様々な場面で活用してみてくださいね。
日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。
英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。
長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。
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