みなさん こんにちは!
英日翻訳講師のMisaです。
さて今回は、「俳句体当たりブログ ~1年後~」の後編をお届けします。
英語ネイティブの友人の“Freeze the moment!”(瞬間を切り取れ!)というアドバイスを胸に、自分がハッとした瞬間をfreezeしてメモに書き留め、なんとか五七五にまとめられるようになってきたわたし。
句会の代表や先輩方より明確なご教示もいただきながら、懸命に&楽しく!俳句を詠んでいました。
そして俳句を始めてちょうど1年経ったころ、とってもうれしいことが起こったんです!
「びっくり!!」
なんと! 毎月投句している俳句誌の「準巻頭」と呼ばれるページに、わたしの句が掲載されたんです!
「準巻頭」とは、「二番目に優秀な作品」、つまり「第二席」です(「巻頭」が「最優秀作品」)。
「わたしの句が準巻頭に選ばれている… 五句も掲載してくれている…!!」
最初にそのページを見たとき、心の中でそうつぶやきながらも、唖然としていました。
「うれしい!」とか「やった!」という気持ちより、ただただ「びっくり!」でした。
この五句です
↓
このページを見つめ、自分の句を読み返しているうちに、うれしさがじわじわ込み上げてきて、胸がドキドキ。
そして家族に報告したのですが、感情が昂ってうまく言葉になりません。
途中で、「やった!」とか「信じられへん!」とか、挿入句が何度も入り、支離滅裂(笑)~。
句会の代表や先輩方からお電話やメールもいただき、わたしの感情はさらに⤴⤴!!
いつもご教示いただいている方々から、お祝いのお言葉をいただけるなんて!
感激もひとしおです! そして、感謝の気持ちをいっそう強く感じました。
「担任の先生や塾の先生に、第一志望校合格!を喜んでもらえたような気持ち」になりました。
楽しく学んでる!
「説明的で、感想や報告のような句ばかり作ってきたけれど、いつのまにか少しずつ俳句らしくなってきてるんかなぁ」と感じられ、うれしくって!
自分がハッとした瞬間が人々に伝わり、共感をしてもらえることが、ものすごくうれしくって!
そして何より、「四苦八苦しながらも、楽しく学んでいけてる!」とあらためて実感し、「俳句を始めて良かったなぁ」としみじみ感じました。
どの句も、自分の身近にある、またはあった「ハッとした瞬間」をfreezeしたもので、生活感いっぱいの〝体験句〟。
ほんとうは、句会の代表や先輩方のように、ハッとした風景を切り取った〝写生句〟を詠めるようになりたいのですが、わたしの力ではまだまだムリ。
「まあ、まだ初めて1年ほどやし、まっ、いいか」と、のんきに&長い目で考えています。
haiku poems!
さて、俳句は海外でも大人気!
多くの国々で、さまざまな言語で、たくさんの人々が俳句を詠むことを楽しんでいるようです。
ルールはさまざまで、とにかく「3行の短い詩」であればOK。
必ず季語を入れなければならないということはないそうです(四季が明確ではない国もあり、国によって季語の認識も違うので)。
もちろん、英語圏でもhaikuは大人気! ルールは国や地域などによって異なるようですが、一般的には以下のことを満たしていればOKのようです。
- 3行書きにする
- 時制はできるだけ「現在時制」にする
- 各行は5・7・5音節以内にする
(音節:数えられる母音を1つのかたまりとして数えたもの。たとえば、bagなら1音節、difficultなら3音節)
日本の外務省のHPに、『日・EU英語俳句コンテストの最優秀作品』が掲載されており、以下にご紹介します。ルーマニアのEduard Taraさんの作品です。
Unfolding a map
the cherry petals connect
Europe and Japan
(仮訳)
地図を広げると
幾片(いくひら)の桜が結ぶ
欧州と日本
さて、どうでしょうか。英語の句も味わいがありますよね! 独特の語順、音、リズムにより、伸びやかでドラマティックな印象です!
さて、もう一句。イギリスの〝パンク詩人〟John Cooper Clarkの作品です。この句は超・ユニーク!!
to freeze the moment
in seventeen syllables
is very diffic
さてみなさん、この句の魅力(っていうか、オチ!)、感じましたか?!
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兵庫県出身。大阪女学院短期大学英語科、Gwinnett Technical Institute Travel Management学科卒業。電機会社勤務、英語塾経営・運営を経て、翻訳業に従事。現在、児童英語講師と翻訳通信講座添削トレーナーも務める。
翻訳実績(和訳):ノンフィクション(人文系)、コミック(英文学対訳シリーズ)、雑誌(クラフト系)、映画関連資料(公式サイト、劇場用パンフレット、予告編、特典映像、プレスリリースなど)
『趣味は洋画と洋楽(〝あの〟映画を観てからQueenに夢中!)鑑賞、阪神タイガースの応援(田淵・掛布時代からのファン! わっ、古ぃ~)。日課は20分程度のウォーキングとストレッチで、運動不足解消のため両手両足を大きく振って歩くので、すれちがう人から「お! がんばっとるな!」と声をかけてもらっています(笑)。そして夜はお酒のアテづくりと「家呑み」。毎晩8時以降は居酒屋の女将に変身します!』
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
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Go boos attar!
3と5句が好きです。年を重ねると、元気な母親が幸せの象徴になります。
5は二人を近くで見る三人目の視線で覗くと、犬にもやさしくなれて、とても幸せです。
最後はパンクのくせに、クソ真面目な所が笑えますね。
kunimiさん、コメントをいただきどうもありがとうございます!
3と5の句、お気に入ってくださり、とってもうれしいです!!
「うちのおかん」も喜びます!
5の句は、海人(ウニ獲り専門!)をやっていた伯父とそのペット(タロウ)を詠みました。若布を干す時期がちょうど、タロウの毛の生え代わる時期で、とっても印象に残っているんです。
パンク詩人、律儀ですよね~。きっちりオチも付けてくれてます!