こんにちは!ニューヨークシティよりMihokoがお届けです。
先日、New York Timesで興味深い記事を見つけました。
“手話も時代とともに変化している”という内容。
例えば 『電話』を意味する手話は、電話機の進化とともに変化していると。
電話機が発明された当時はマイクとスピーカーが別になっていたため、アメリカでの手話では片手でスピーカーを耳に当てがうようにし、もう片方の手でマイクを持って口元に当てるというものだったそう。
それがマイクとスピーカーの一体型になってからは、握りこぶしを作って親指と小指だけを伸ばした状態で片耳に当てるような仕草をするものに変わり、携帯が普及してからは携帯を持つような手つきを片耳に当てるというふうに変化しているとありました。
意外!言葉以外にコレも変化する!
そしてその記事は、発話障害のある親を持つ人を取材したものでした。
ご本人は発話障害がないため、手話を使うのはその方の親御さんと対話するときだけだったそう。
ある時、その方が親御さんと手話でお話していたら、その場に居合わせた方がおしゃべりに加わって、「それにしても、お使いの手話、ちょっと古いですね」と友好的に指摘されたそう。
そう言われるまでその方は手話が時代とともに変化しているということに気づかなかったと。
この記事を読んで共感。
というのも、日本の家族や友人とコミュニケーションする度に、私も同じように変化し続ける日本語を実感するからです。
そして、その変化についていけない〜…と思うことすらあるからです。(苦笑)
家族や友人からは、”Mihokoの日本語は、ちょっと古臭いね“ と言われます。(笑)
もう誰も使わないような表現が登場してるんでしょうねぇ〜。
そして、「外国語の習得には終わりがない」 とか、「外国語学習は生涯かけて向上していけるもの」 とされるのも、母国語ではないからという理由だけではなく、やはり言葉が生きているからですよね。
時代遅れにならないよう、常にアンテナを張ってネイティブの言葉遣いをインプットする必要があります。
時代に追いつくためのインプットも必要!
とくにSNSが普及してからは新しい言葉がどんどん生まれていますし、ゲームから生まれた言葉なんかもたくさんありますよね。
text という単語はもともと 「書かれたり印刷された文章・本文」という意味の名詞でしたが、携帯などのショート・メッセージのことを text, text messageというようになって、動詞で 「テキスト・メッセージを送る」 という意味が生まれましたよね。
campingはゲーム用語では 「敵を待ち伏せするためなどに、ゲーム上優位な場所でこっそり待機すること」 という新しい意味ですね。
また、チャット上で使われる表現にAFK がありますね。Away From Keyboard の頭文字をとったもので、「今、中座してるよ=ゲームには参加できないよ」のような意味。
こういう新しい言葉や、新しい使い方は、その環境に馴染んでいるからこそ身につきます。
母国語は自然に生活の中でどんどん新しい使い方に触れることができますが、外国語は、「ああ、かなり習得できたな」 と満足してそこで最新のネイティブ表現に触れることをやめてしまうと、その時点で言葉の変化・進化も止まってしまうというわけですね。
私の日本語が古臭いと言われないよう、最新の日本のドラマや映画を観たりして、今時の表現をインプットせねば!と鼻息が荒くなったのでした…(苦笑)
日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。
翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など
息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。
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