皆さんこんにちは!
英日翻訳家デビュー講座を担当しておりますMasakoです。
前回の記事で、絵本に夢中のお話をしましたね。
※前回の記事「【翻訳家の暮らし】絵本に夢中」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
今回は、後編として、おすすめ絵本をさらにご紹介していきますね。
お気に入りの英語絵本をさらにご紹介!
“Daniel Finds a Poem”
Micha Archer作 “Daniel Finds a Poem”、邦題は『詩ってなあに?』Danielの語り掛けに、動物たちが答えてくれるというお話。
詩ってなんだろう?って考えたことありますか?そういえば、あまり考えたことないですよね。この絵本では、とっても自由に分かりやすく説明してくれます。
“Leave me alone!”
そして、Vera Brosgol作 “Leave me alone!” 。タイトルだけ見ると、ちょっとすねたティーンエイジャーが主人公のお話かと思えませんか?ところが読んでみると、なんとちょっとコワい顔をしたおばあちゃんが主人公なんです。
静かに集中して編み物を続けたいということで、”Leave me alone!” と宣言して、とんでもない場所にまで独りでどんどん出かけて行くエネルギッシュなおばあちゃん。どこまで行ってしまうのでしょう?そして、最後はどうなるのでしょう?
邦訳の題名は『しずかにあみものさせとくれ~!』でした。この邦題ややネタバレですが、ぶっ飛んでるおばあちゃんの口調がいいですよね。
昔からあるロングランの人気絵本といえば、
そういえば、ふと思い出したのですが、息子らが幼かった頃、初めて読み聞かせした英語の本が、Roger HargreavesのMr. Men and Little Missシリーズでした。
今手元にあるものを測ってみると、14センチ×12センチほどの小さな本ですから、旅行にも持って行った記憶があります。
私たちのお気に入りはMr. TickleとLittle Miss Chatterbox。当時の本は引っ越しなどで散逸してしまったのですが、十数年後オーストラリアへ旅行した際に本屋さんの店先で見つけ、懐かしさのあまり4冊ほど買い求めてしまいました。
今回家のどこかにあるはずだと探したところ、Mr. Bump、Mr. Lazy、Mr. Funny、それにLittle Miss Chatterboxを発見!
考えると、このシリーズは、まさに昨今さかんに騒がれている「多様性」を具現化した絵本たちなんですね。
絵本の翻訳の奥深さ
いずれも、もともとは英語で書かれた絵本ですが、翻訳本もあり、どれも絵本作家や詩人、小説家などにより訳されています。
絵本の翻訳は、挿絵があり、文がシンプルであるがために、原書に沿った言葉選びやリズム感を維持するのがとても難しいと痛感します。前編でご紹介した『かなしみがやってきたらきみは』など、思わず涙が出そうでした。そんな言葉たちを紡ぎ出す翻訳家の方々に敬意を表したい。
絵本を通じて、江國香織や片山令子などの小説家、詩人に巡り合うこともできました。
日本の絵本も美しい
ほかにも日本の絵本や、児童書およびヤングアダルト向けの図書には、挿絵や写真が美しいものが多く、空や水の写真を集めた写真集、優れた詩とイラストの本などが数多く見つかります。
中でも私のお気に入りは写真家、山下大明の『水は、』と文・片山令子、絵・ささめやゆきの『ブリキの音符』などなど。
それに、ほんとうに幼い子と共有したいのは、ごくシンプルながら、楽しくて何度も覗いてしまう、まつおかたつひで作の『ぴょーん』といった絵本たち。様々な動物たちがただぴょーんと伸びをするというお話、何度読んでもふふふ…と頬っぺたが緩んでしまいます。
図書館の片隅で、独り絵本を広げている半分白髪のおばあちゃんがいたら、それはきっと私です。Just leave me alone!!
商社勤務。英国へ語学留学しCambridge English Certificateを取得。帰国後外資系企業に勤務。その後結婚して夫の転勤先である米国カリフォルニア州、テキサス州、さらにアフリカのナミビアを転々とする。
それぞれの地域のカレッジにて英語、スペイン語、数学、歴史など一般教養を終了し、ナミビアでは、南アフリカ大学の通信教育にてPsychologyを専攻。
1998年に帰国し、2000年にフリーランス「医学翻訳家」として稼働開始。医学分野において創薬(製剤試験、動物試験)、治験関連文書、承認申請資料、照会事項、文献、製薬品質管理、副作用報告書等々、様々な文書の英日、日英翻訳を手掛けて今日に至る。
<趣味や日課>
昔から単純なパズルゲームが好きで、現在は3マッチパズルにはまってます。他には読書。Amazon Primeでドラマや映画を鑑賞(CMがなく、好きな時間に連続して見ることができるので、国内、海外、ジャンルを問わず興味がわいたものを観ますが、近ごろはやりの『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』など常時アドレナリンだらだら系は苦手)、音楽鑑賞。
スポーツ観戦は、相撲に加え、テニスはウィンブルドンのみ、サッカーは四年に一度のワールドカップのみ観戦。フィギュアスケートも観ます。スポーツジムでエアロやヨガのレッスンを受け、マシンに乗ったりしていたのですが、どちらかというとその後の入浴が楽しみ。現在はウォーキングに切り替えています。料理は時短で済ませますが、どういうわけか編み物が好きです。
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