【ドイツ留学体験記!】留学して気がついたこと|ドイツと日本とその他の外国

【ドイツ留学体験記!】

みなさん、こんにちは!

今回も2004年3月の日記を振り返りながら、僕のドイツ留学時のことを思い出してみます。

Ken先生のブログシリーズ前回の「【ドイツ留学体験記!】外国人になってみたかった。」を見逃した方は、是非こちらからどうぞ!

 

こうしてみるともっとくわしく日記書いときゃよかったなあと思います。写真もあるのですが、何を考えていたのか、文章の方がそりゃあ詳しくわかりますものね。

 

ドイツに住んでみて気がついたこと

16年経って改めて考えてみると、ドイツに住んでみて気がついたことは、もちろん

 

・ドイツに関すること

 

が多いのですが、同時に

 

・ドイツおよび日本以外の国に関すること

・日本に関すること

 

についても目を向けるようになったのでした。「目を向けるようになった」というか、ドイツにおいては自分が「外国人」なので必然的に他者との「違い」を踏まえてないといけなかった、というのが正確な言い方でしょうか。異なるものをいろいろと突きつけられるので、「ドイツと日本とその他の外国」というテーマで考えを巡らせることが多くありました。

 

・・・と書くと大層なハナシに聞こえますが、実際にはこんな卑近な例で「ドイツと日本とその他の外国」について考えていたのでした。

 

ドイツ留学日記より―「政府システム」について考える

僕が語学学校に通っていた当時の日記を引用してみますね。

 

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04/05/27 (木) ないんですけど

今日の授業のトピックのひとつが「ドイツの政府システム」だったんです。

先生が一通り仕組みを説明した後、

会話練習の意味も込めて、隣の人と自分の国の仕組みについて説明してみる

ことになりました。

が、そこでイラク出身のZ君の発言(ドイツ語で)。

「先生すみませーん、うち、政府、今ないんですけど」

 

まあ彼は「冗談として言ってみた」っていうニュアンスで

言ったので、雰囲気がシリアスなものになることはなかったんだけど、

なかなかめったに聞く事のできない発言(冗談?)でした。

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当時、ちょうどイラクで戦争が激しくなっていた頃だったのです。Z君、イラクに妻子がいて、できるだけ近いうちに家族もドイツに呼び寄せたい、何が起こるかわからないから、と言っていたのを覚えています。

 

しかし「政府がありません」は衝撃的でした。

僕がこれっぽっちも気にかけず当たり前と思っている(多分、この授業の先生も「政府が無い」とう状況は想定していなかった)ことが当たり前ではないことがあり、それが今目の前にある(そういう人と僕は話をしている)ということに、一瞬息が止まるような感覚がありました。

 

そして、この授業の本題であった「日本の政府システム」も、まとめて説明するとなると知らない部分が多いことに気がつきます。こうやって人に伝える段になり、やっと「自分のこと」について客観的に考えるきっかけを得たのでした。

 

意外と知らない自国、日本のこと

「日本のこと、意外と説明できない/知らないよね・・・」と感じたエピソードをもう一つ。これも日記を引用してみます。

 

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04/03/09 (火) 相撲

学校からの帰りの電車の中で。

同じ学校だけどクラスは違って、でも、廊下ですれ違ったら

軽く挨拶するくらいの知り合いのモンゴル人とたまたま向かい合わせの

席になった。彼も僕もドイツ語は不自由ですがまあ単語を並べて

「無理に」コミュニケーション取ってました。

 

朝青龍効果か、彼は相撲が好きらしく、かなりたくさんの力士の名前を

あげてました。

でも、やはり日本語は外国語なんで

「アッサソル」

なんて感じで「あさしょうりゅう」のことを言ったりします。

で、僕が「あさしょうりゅう??」

と言い直して尋ねると「そうそう!それ!」っていう表情で笑います。

「ムッソアマ」

「むそうやま?」

「そうそう!」

「それからアオニーシク」

僕は相撲に詳しくないもんで、「アオニーシク」とは

日本語でなんていうのか想像つかなかったんで、

「あおにしき?」

とあてずっぽうで、それらしい感じに訳して言ってみたら

「そう!それそれ」

って笑ってくれました。

でも「あおにしき」って力士、いたっけ。いないよね

 

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で、いない(いなかった)ですよね、「あおにしき」?もう今となっては誰のことを言いたかったのか不明です・・・

 

これは相撲というトピックで、「あおにしき」がわからない=日本のことを知らない、というわけではありませんが、こういうときに相撲のことをもっと知っていて、なにか話せるといいのにな、と悔しくなったのでした。

 

外国に住むと視野が広がる、とはよく言いますが、こういうことなのかな、と小さな例で実感を重ねていったのでした。

 

(写真は展望台から見下ろしたフライブルクの街。戦時中、激しい空襲にあったようで古い建物は少なめです。)

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。