【ドイツ留学体験記!】外国人になってみたかった。

【ドイツ留学体験記!】

みなさま、こんにちは、Kenです。

毎月、このブログを書いているときは、気持ちはドイツに行っています。

当時の日記を読み返しながら、出来事や、会った人のことを思い出すわけですが、それとともに、当時考えていたことも思い出します。「日記」といってもブログとして書いていて人に見せるのを前提に書いていたので、自分の気持ち的なことはあまり書いてないのですが、やはり行動などの情報を思い出すと、自然に気持ちの部分も思い出すものですね。ということにあらためて気づきました。

Ken先生のブログシリーズの前回「【ドイツ留学体験記!】いろんな違いに気がついた1月」を見逃した方はこちらからどうぞ!

 

ドイツで「言葉が通じない生活を体験してみたい」

僕がドイツに留学していたのは、場所がドイツであること以前に外国にいってみたい、ということが大きな理由でした。

主に言葉を学びに行ったのに変な話なのですが、「言葉が通じない生活を体験してみたい」という好奇心があったのでした。もちろんドイツ語は学習していたので、できるようになるのが目的なのですが、言葉についてマイノリティになってみたかったのです。これは日本ではできないことですからね。

 

もちろん、言葉的にマイノリティになることで困ることはたくさんありましたが、こんなわらっちゃったエピソードもありました。

 

 

2004年2月20日の日記。ドイツにやってきてから5ヶ月目くらい。

*********

語学学校の帰りに、クラスメートとバスに乗ってきたときのこと。

メンバー:

Kちゃん(日本人。日本語、フランス語ができる)、
Soちゃん(スペイン人。スペイン語、フランス語、英語ができる)、
Siちゃん(アルゼンチン人。スペイン語、フランス語ができる)、
僕(日本人。日本語、英語ができる)

 

おわかりのように、4人で共通の言語がみんなまだ初心者のドイツ語しかありません。

そのとき(日本式)カレーの作り方の話になったんです。

主に僕が、作り方を彼女たちに説明してたんだけど、なんせみんなドイツ語勉強中なもんで、英語で言ってみたり、Kちゃんにフランス語で説明してもらったりしてました。
ダブルSちゃんたちが、合間合間にスペイン語で「これってこうよね??」みたいに確認しあったり。

とにかくみんな必死に意思疎通をはかろうとしてたんです。もちろんドイツ語だけが共通言語なので、みんな使おうと努力はしてたけど。

そのうち、Siちゃんがドイツ語で、

「じゃあそのあと肉をTopf(鍋:トップフ)に入れるのね」

ってのをいいまちがえて

「じゃあそのあと肉をKopf(頭:コップフ)に入れるのね」

なんて言うもんで、けっこう大きな声で盛り上がってました。

そしたら、すぐ横にいたおっちゃんが、
「きみたちはいったいいくつの言葉でしゃべってるんだい??」
と興味深そうに、わらいながらたずねてきました。

どうやら「頭と鍋」がヒットした模様。

僕も、もしそのおっちゃんの立場だったらぜったい会話に加わってると思います。

4人で同じバス停で降りたんだけど、降り際に別のおばちゃんにも

「Guten Appettit!!」
(おあがりなさい、めしあがれ)

っていわれました。

*********

 

こういう、外国人じゃないとやらない言い間違いってありますよね。

ともかく、こうやって言葉が通じない、という環境を体験していたのでした。もちろん本当に生活上困ることのほうが多かったのですが、言葉ができないゆえの、このようなコミュニケーションも体験できたのでした。

 

(↓写真は、僕が住んでいた村のカーニバル)

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ABOUTこの記事をかいた人

国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。