みなさん、こんにちは講師のKenです。
今回も、ドイツに留学していたときのことを書いてみるのですが、今日は「食」をテーマに!
前回まではいろいろと思い出しながら書きましたが、今日は当時の生の日記を引用しながら書いてみます。
ちなみに前回までの記事、「ゼロからのドイツ語留学!体験記」と「【ドイツ留学体験記!】ドイツ語ゼロでコミュニケーション!」はこちらからどうぞ!
FE講師Ken先生のドイツ留学日記より
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2003年11月3日
学校でクラスの昼食会があった。
それぞれ、自分の国の料理を持ち寄って食べあいっこしたんです。
もう、ほんとにすごかった。
あれだけの種類の料理を一度に食べることはもう二度とないだろうなあ。
各国料理というと、味がきつすぎて食べられないものもあるんじゃないか
と思ってたんだけど、冗談抜きですべておいしかったです。
あ、ポーランドのワイン(トカイ)が少しアルコールがきつかった。
参加国と料理:
インド(カレー)、インドネシア(ナシゴレン)、中国(春巻き、餃子)
モーリシャス(ココナッツのクレープ包み)、フランス(キッシュ)
ハンガリー(グヤーシュスープ)、ポーランド(ビゴススープ)
スペイン(ジャガイモオムレツ、バゲットにトマトソース)、
日本(ざるそば、巻き寿司)アルゼンチン(ドゥルセ・デ・レチェ、エンパナーダ)
ペルー(アヒ・デ・パパ?)、キプロス(炒めご飯)、韓国(プルコギ)
メキシコ(チリ・コン・カルネ)
書き漏らしてるものもあるかもしれないけど、こんな具合でした。
パーティーの何日か前から、クラスではけっこう何を作るか盛り上がってたんだけど、
僕が一番楽しみにしてたのは「インド人の作るカレー」。
むちゃむちゃおいしかった。
カレーはチキンのドライカレーのような感じで、
多分、誰でも食べられるように辛さは控えてあるんだろうけど、
いろんなスパイスの香りが華やかでした。
(以下略)
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いま思い出してもこれだけのメニューの種類を一度に味わうことができるチャンスって二度と無いなと思います。もちろん素人の手によるものではあるのですが、現地の人が作るものはやはり違います。
この日に食べたもののうち、「グヤーシュ」「ビゴス」「ナシゴレン」などは僕は当時、名前も聞いたこと無く、想像もつかないメニューでした。(後にグヤーシュはドイツでもまあまあ普及しているメニューと知るのだけど)
世界各国の食と文化は興味深い!
みんなが揃って食べ始める前に、各人が料理を説明する機会があったのですが、それを話す生徒のみんなも真剣だし(語学力不十分だけど勢いはほとばしる感じで。やはり母国のことはみんな伝えたい)、聞くのもみな興味津々で、質問もたくさん出たし、本当に文化的に豊かな昼食だったのはいまでも覚えています。
「この料理はお母さんがよく作ってくれたもので〜」などと言われるたびに、どんなお家でどんな人に囲まれて、どんな気候のなか食べるのかなと、その国に意識が何千キロも移動してまさにバーチャル世界旅行でした。
ちなみに、日記中に「書き漏らしてるものもあるかもしれないけど、」とありますが、今思い出したのが、
イラク:ひき肉をぶどうの葉で包み焼いたもの
ぶどうの葉っぱを食べる、というのが驚きでした。柏餅みたいに外して食べるのかもと思い、本人に、これは食べられるものか?と尋ねたのを覚えてます(答え→食べられる)。
味は「葉っぱの風味のあるハンバーグ」だったと記憶してます。のちに、ギリシャ料理やトルコ料理でもぶどうの葉を使うことがあると知って、やはり国は違えど、近東、中東ってつながってるのだねえと納得したのでした。
やはり「食」というのは全人類共通の大事なテーマで、これを介すと距離は近くなるというのは本当だなと実感しました。
ちなみに、日記引用部分に登場する日本の料理は日本人クラスメイトが作ったもので、僕は「鶏そぼろ、錦糸卵、茹でいんげんの3色丼」をつくっていきました。やはり「米」を食べてほしいなと思ったのでした。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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ブドウの葉のくだりにハッとします。異国の情報は気づかぬうちに国名というジャンルでくくり、その特異点だけを記憶に残す傾向があったようです。ブドウに国境があるはずがなく、料理つながりで人が文化を築いてきた当たり前が新鮮です。アジアは米でつながっていることであらためてうれしくなりました。
反応が遅くなりましたがメッセージありがとうございます。
そうですね、米料理は中国やタイ、ベトナムにもある、ということですものね。