みなさん、こんにちは。Kenです。
今月も2003-2004年のドイツ留学生活中のことを思い出してみます。
もう20年近くも前のことなので、少しでも覚えているうちに記録しておこう、という気持ちで書いています。
【ドイツ、話しかけてくる人たち】
「知らない人に気軽に話しかけられる」という場面に遭遇して驚く、というのは外国経験の「あるある」ではないでしょうか?
少なくとも僕は日本ほど知らない人に気軽話しかけることがない文化圏って他にあまりないのでは、と思っています。
ドイツも(ラテンの国々ほどではないにせよ)人々は見知らぬ人に気軽に話しかけます。僕の「話しかけられ」経験を思い出してみますね。
【ドイツ留学中、かなり大げさにほめられる】
フライブルクの街なかにあるコンサートのチケット予約センター(そのような種類の店があった)でのこと。
店内に掲示されているコンサート情報と値段表を検討していたところ、”Entschuldigung(エントシュルディグング=すみません)”と高齢のマダムに話しかけらました。
「あなたがつけていらっしゃる香水は何ていう名前なのかしら?」
こういうのって男性が女性をナンパするときの常套句だと思ってたんですが、僕がこの質問されることになるとは!
そのときはミヤケイッセイのをつけていたのですが、ブランド名を答え「これは有名な日本人デザイナーのブランドなんです!」ということも誇らしく付け加えました。
「ほんとうに素敵な香り!すべての女性があなたについていくんじゃないかしら」
ともマダムは言ってくださいました。こういうセリフって日本語で書くとすごくくどいですよね。でもそんなギトギトのセリフでも、感じたことはすぐに言っちゃう人もいるんです。
【ドイツ留学中、かなり大げさに怒られる】
ほめられ体験ばかりではありません。こんな経験もありました。
ドイツに住み始めて間もないころ、買ったばかりの自転車で田舎道を走っていたときのことです。
村と村の間の、牧草地帯の広い道路でした。
もちろん、自転車は車道の隅っこを走っていました。そんなに車の数は多くなかったはずですが、突然、対向車線の車が僕とすれ違った直後に路肩に止まり、窓を開けて何事かを大声で叫び始めたのです。
当時僕のドイツがまだ拙かったので全部は理解できなかったのですが、とにかくそのドライバーのおじちゃんは怒っています。彼も僕がドイツ語がわからないのを理解したらしく、あらゆる身振り手振りを使い始めました。
どうやら「自転車は向こうに行け」とのこと。
僕は車専用の道路を走っていたようなのです。よく考えるとたしかにその道路に並走する細めの道路があります。自転車はそこを走るべきだ、と。
とまあ、僕がルール違反をしていたから怒られた、という話なのですが、ポイントは、わざわざ「対向車線の車が止まって窓を開けて怒鳴った」ということ。
本人には何も害がないのに僕に忠告したのです。親切心なのか、ルール遵守のための正義感からなのか・・・
とにかく思ったことは口に出す(人もいる)んですね。
★ ★ ★
いろいろ考えてみたのですが、「思ったことを言葉にして口頭で表現する」ということにあまりに慣れてるから気軽に話しかける人が多いのかなあという気がします。
相手のことを思って、というよりも「言いたいから」とか「思いついたから」とかが動機となっていることが多いのじゃないかなあと僕は信じています。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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