みなさん、こんにちは。Kenです。
今月も2003年の留学生活中のことを思い出してみます。もう20年も前のことだけど、印象深いことが多かったので今でも覚えているものですね。
【村で間借り】
ドイツに着いて初めに住んだのは、学校のあるフライブルク市内ではなく、そこからわりと離れた小さな村でした。場所の条件はあまりよくなかったけど、迷ったり選んだりしてるひまはなかったのです。
今考えるととても無謀だと思うのですが、なんと僕は日本を離れる前に住居を決めておらず、まずは友人宅に泊めてもらっていました。なるべく早く家を見つけないとその友人にも迷惑がかかるし、すでに学校は始まっているし・・・ということでその村は学校に行くには不便だったけどそこに決定したのです。
その物件は、大きなお家の1階部分の半分が一人で住むための作りになっているところでした。建物に入るドアは2階に住む老夫婦の大家さんと共通なのだけど、その第1のドアを入るとホールのようなスペースがあり、そのホールで各ユニットに分かれていく、という構造でした。(1階部分のもう半分も賃貸にしていた)
とても小さいけれどキッチンもあるし、バスルームも共用ではありません。わーい、久しぶりの一人暮らしだ!とワクワクしていたのを覚えています。そこに住むことを決めたときには思いが至らなかったのですが、そういえば、バスルームには洗濯機がない。何年もそこに住むとも思えないから洗濯機を買うのももったいない。どっちみち毎日学校のある市内には行くのでコインランドリー通いになるかなあとも思ったのですが、はやりそれもちょっと面倒・・・
【折り目正しいドイツ人】
泊めてもらっていた友人(ドイツ人)に相談したところ、「大家さんにお支払いして洗濯してもらえば?週に1回、5ユーロくらいが妥当じゃない?」とのアイデアをもらいました。そういう発想はなかったし、なんかそれも失礼というか、とにかく相談すらもしにくいなあとためらいました。しかしその友人が続けて言うには「そういうことを尋ねてみるのは失礼ではないよ」とのこと。ドイツ人の感覚ってそういうものなのかなあと不思議な気分でした。
アドバイスどおりに大家さんに尋ねてみたところ、洗濯はしてくれるとのこと(特に嫌がられた印象はないけど、実際はわからない)。僕も一応気を使って下着など洗面所で洗える程度のもの以外を大家さんにお願いすることにしました。(毎日手洗い洗濯するのは結構大変だった)大家さんの奥さんが洗濯してくれることになったのですが、かなりおばあちゃんだったので、しんどい思いをさせたら申し訳ないなあという気持ちもありました。
シャツはやはり手洗いするには大きかったので洗濯をお願いしたところ、乾いたものを畳んでくれるだけはなく、ぴしゃーっとアイロンまでかけてくれました(そして糊は多め)。その他、厚めのフリースやチノパンなんかをお願いしていたのですが、あるときジーンズの洗濯をお願いしたところ、これまたぴしゃーっと折り目ただしくアイロンかけてくれたのは、気持ちは嬉しかったけど(笑)、困りました。
ほんとにお世話になったなあ、というのを20年経った今も思い出すのでした。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする