みなさん、こんにちは。Kenです。
今月も2004年のことを思い出して書いてみます。
※Ken先生のブログシリーズ前回の「【ドイツ留学体験記!】ドイツは寒いが、部屋の中は暖かい」はこちらからどうぞ!
2004年というともう18年も前のことなので、最新の情報ではありませんが、「当時は(当時から)こうだった」というふうに読んでくださると幸いです。
ドイツといえば「環境先進国」として有名ですね。環境政策に重点を置く「緑の党」という政党もあるくらいで、「エコ」が早くから人々の生活に根付いています。
【レジ袋有料は2004年からすでに当たり前だった】
これはドイツについてすぐ学んだことです。今では日本では当たり前ですが、当時は「そうか、そんなにしてまでプラスチックを使いたくないのね」と感心したものでした。
スーパーではもちろん希望すれば有料で手に入れることはできました。レジの前に並べてあるのを自分で取る方式のところもありましたし、レジ係の人にお願いしないといけないお店もありました。いずれにせよ、当時の僕はどこに行くにもバックパックを背負っていっていたのではじめからレジ袋を買うことはありませんでした。
ところが、これが「学習機会の逸失」だったことが後に判明!
ドイツに着いて割とすぐの頃、それまで経験なかったことなのですが、レジの人に
“Tüte?” (「テューテ」=レジ袋)
と尋ねられました(通常は自分から申し出ない限り袋は入手できない)。当時の僕は
Tasche 「タッシェ」=バッグ
は知っていて、英語の類推から、レジ袋も「タッシェ」や、もしくは「なんとかタッシェ」というはずだと思い込んでいたのです。そこで急にレジで
“Tüte?”
と尋ねられたけどなんのことかわかりませんでした。そして、決してやっちゃいけないんですけどわからないのに
“Ja” 「ヤー」=はい
と答えちゃったんですね・・・そうすると当然レジ袋を買うことになりました・・・。係の人が袋に手をかけたときにはやっと事態を飲み込めたのですが、今更いりませんとは言えずにありがたく受け取りました。このような経験があったからこそ
“Tüte?” (「テューテ」=レジ袋(などの袋。紙製も含む))
は二度と忘れない単語になったのですけどね。
【飲料容器のデポジットもあたりまえ】
素晴らしいシステムだなあ、日本でも導入できたらいいのになあと思ったシステムが、飲料容器のデポジット制でした。
ビールの瓶、ミネラルウォーターや炭酸飲料のペットボトルなどは、買うときに容器代も合わせて払います。当時で、ビール瓶1本につき5セントくらいだったと思います(ちょっと調べてみたところ、現在では8〜15セントが主流とのこと)。このデポジット料金は、お店に持っていくと返してくれるのですが、なんと便利なことに、それを買ったお店でなくても(=どのお店でも)デポジットの返金が受けられるのです。買ったときのレシートなど必要なく、現物を出せばお金を返してもらえるんです。自分が払ったお金なのになんだか儲かった気分になったものでした。
この仕組みがあるので瓶やペットボトルを捨てるということはほぼ皆無で、資源がちゃんとルートに載って回っているのでした。
ちょっと大きな店になると、↓の写真(2015年撮影)のような機械があり、この穴にペットボトルやビール瓶を入れると自動的に大きさなどを判別し金額を計算してくれます。投入し終わるとレシートのような紙がでてくるのでそれをレジに持っていくと現金をくれる、という仕組みなのです。
この制度はほんと、日本にもあったらいいのになあと今でも思っています。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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