ドイツ留学体験記!
みなさん、こんにちは。Kenです。今月も留学生活中に出会った人を思い出してみましょう。もう連絡先もわからないし、道ですれ違ってももう今ではお互いに顔もわからないと思う・・・でもそれでも覚えている人っていませんか?
日本語を教えてみたい!
1年間ほどのドイツ留学時代の後半は、ちょくちょくアルバイトをしていました。そのうちの一つが日本語を教えることでした。正直なところ、日本語を外国人に教えたことはなく、不安はないではなかったのですが、前からやってみたかったことなので挑戦してみることにしました。ドイツに来る前は英語を教えていたので、言語を教える、という共通点がなにかあるはずだとも思って・・・
現在だったらネットでどうにかして募集するところなのでしょうが、2004年当時はまだまだ貼り紙が有効な手段で、「日本人留学生が教える日本語!」のようなチラシを作りました。そして、これは募集広告でよくあるデザインだったのですが、紙面の下の方に僕の名前メールアドレスと電話番号を複数書き、切り込みをいれました。ちぎって持って帰れる名刺のようになっているのです。(生徒さんを募集したかった、というのもあるが、このデザインのチラシを作ってみたかった、というのも実はウラの目的でした)
そんな、底辺にヒラヒラに切り込みの入ったチラシを僕はフライブルク大学と、市内の音楽大学に貼りました。若者が集まるところに貼るのがよいだろう、と思ったのですね。(今考えると大人でも日本語を勉強したい人はいるだろうに、と思うのですが)
生徒さん第1号
このようにして見つかった生徒第1号は、音大でホルンを学ぶポーランド人学生さん。実は彼のガールフレンドが日本人で、それで日本語を学びたいというのが理由とのことでした。「彼女に習うのが手っ取り早いんじゃない?」と尋ねたものの、「身内に教えてもらうっていうのはやはり容赦ないからうまくいかなくってね〜」と笑っていました。
教科書には市販の日本語の教本を選びました。日本語を教えて経験がない分、準備はシッカリしておこう、と僕が真剣に外国語としての日本語を勉強したのを覚えています。日本語がわからない人向けに日本語を説明するとなると、不思議なルールが多いなあと改めて感心したものでした。
もちろん僕が彼に日本語を教えるのが目的で会っていたのですが、いま思い返すと、ポーランドのことやホルンの仕組みなど、僕が教えてもらうことが多かったなあ。それに、お互いに外国人とはいえ共通言語はドイツ語だったので僕のドイツ語の練習にもなっていました。
ファミリーネームを訳すと・・・
彼との会話で一番覚えているのは彼の名前の話。「ゴウェンビョブスキー」というのが彼のファミリーネームだったのっですが、「ゴウェンは『鳩』、ビョブスキーは『山』の意味。だから僕は『鳩山さん』ね」と日本語で言ったことでした。
これを書きながら、その鳩山さんは今はどうしてるだろう?と思って名前で検索してみると、やはりちゃんとプロとして演奏家活動をしているようです。なんだか安心しました!
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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