みなさん、こんにちは。Kenです。
今月も2004年のことを思い出して書いてみます。
ドイツというとやはり寒い、というイメージをお持ちですよね。僕のいたフライブルクでも一日中気温がマイナス、という日も無くはなかったですし。そして寒い期間が長いのが特徴で、春がやってくるのも、日本で僕が住んでいた福岡と比べるとだいたい一ヶ月遅れくらいの感じでした。
寒いところに住むのだ、という覚悟を持って留学に行きましたが、以外にも・・・
【ドイツの建物は厚い壁で完璧な断熱】
まずはドイツ語単語の紹介:
Fensterbank (フェンスターバンク)「窓の下枠」「窓台」
そうなんです、この単語は日本語ではピシャっと一言ではいえないのですが、窓の下の部分でちょっと棚のようになっていて、ここに植木鉢を置いたりします。
このように専用の単語があることからもわかっていただけるかと思いますが、ドイツの建物の窓にはほぼ必ずフェンスターバンクがあります。つまり、それだけ壁が分厚いのです。窓のサッシの厚さを上回る壁の厚さです。そうですね、だいたい15センチくらいはあるでしょうか。さらに窓もだいたい普通はガラスが2枚入った窓で(これは最近の日本の住宅にもありますね。)厚いのに、それでも棚のようなフェンスターバンクができちゃう壁の厚さです。
もしかしたら日本でも北の方だとこのような作りの建物があるかもしれませんが、福岡で生まれ育ち、しかも実家は木造なのでドイツの頑丈な家には驚いたものです。
【ドイツではラジエーター式暖房が主流】
ドイツに実際に住む前から、一応、情報は仕入れていたので、ドイツの建物にある暖房といえばセントラルヒーティングのラジエーターである、ということは知っていました。しかし石油ファンヒーターのようにブオーンと熱風がでてこないだろうにどうやってマイナスの冬を乗り越えるのか不思議に思っていました。
しかし熱風ではないラジエーター式の暖房でも十分暖かかったです。分厚い壁のおかげで断熱がしっかりしているのです。ラジエーターは作動させているときでも、触ってもやけどはしない温度であることが普通です。じーっと持ってることはできないけど、というくらいの温度でしょうか。だから冬のドイツの室内は暖かい、というよりも「快適な感じで寒くない」というのが適切かなと思います。もちろんラジエーターの設定具合によりますが。じんわり暖かいので体にも良さそうです。
一つ難点なのは、温度調節に時間がかかること!先月のこのブログにも書きましたが、ロンドンに旅行に行ったときのことです。ドイツの部屋の暖房を完全にOFFにしてでかけて行き、帰ってきて、さて暖房をつけるもののラジエーターのじんわり具合ではやはり部屋はなかなか暖まらず、結局次の日くらいまで寒かったのでした。
・・・ということでドイツの暖房の特性を、身を以て経験したのでした。
↑僕がはじめに住んだ部屋。フェンスターバンク、おわかりいただけますか?
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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