みなさん、こんにちは。Kenです。
今月もドイツのことをまた思い出してみます。
【「人目をきにせず自由な」イメージでした】
ドイツに行く前までは、「ヨーロッパって人目を気にせず自由に暮らせそう」とぼんやり想像していました。
確かに僕の見た限り、ドイツでは服装に気を使う人は日本よりも少ないし、みんながみんなについてあまり興味ないのかも、という印象があります。人は人、自分は自分、というスタンスなのでしょうね。
ところが住宅となるとそうでもないようです。住宅の中ではなく通りから見える部分の話です。「ドイツは住宅街がきれいだなあ」と感じられるのはこんなふうに考える人が多いからなのでしょう・・・
【クリスマス飾りを早くやらなきゃの理由】
ドイツに住むようになってから二軒目の家が決まったときのことでした。
その物件はフェーリエンボーヌング(休暇用長期滞在向けアパート)で、かなり大きな一軒家の1階に大家さんが住んでいて、僕はその2階の部屋を借りることになったのでした。バカンス用の物件なので家具は全部ついているし、長期契約だから、ということで家賃も負けてもらえることになってので、僕は即決。手続きとあいさつに大家さんのところ(=今後僕が住むことになる家)に伺いました。
お宅に伺ったのは確か12月の初めでした。このころになると街中ではクリスマスの飾りを目にするようになります。住宅街にある一般家庭でも、通りから見える部分には星のモチーフを下げたり、もみの木の枝を飾ったりします。
僕があいさつに行ったこのティティゼーという村でも、大家さんのおうちにたどり着くまでの家々はもうクリスマス。赤いボールをつけたもみの木の枝や、松ぼっくりが窓の外に置かれていて、室内の窓辺で通りから見える部分にはローソク型の照明が置かれているお家もありました。
しかし、大家さんのおうちはまだなんとなく秋仕様でした。窓の外のプランターはエリカという植物でこれはドイツでは秋によく見るものです。
手続きあいさつが終わって(前回のブログで書いた「ビールを水で割る?」のとき)帰り際、大家さんの奥さんが
「はー、もうクリスマスが近くなって忙しいわ。この通りのお家はみんなクリスマスの飾りつけをしているのにうちはまだ。早くやらなきゃ」とおっしゃいました。
確かに「近所の家がやっているから」というのは聞き逃しませんでした。「クリスマスだから早くやらなきゃ」はもちろんのこと、「近所の家がやっているから」と。
つまり体面(面子?)を気にしているのですよね。確かに通りから見える部分の敷地内は掃除も行き届いていたし、変なふうに伸びたままの生け垣なんかもなかったです。
古い町並みが残っている街中もドイツらしくていいのですが、人目の(見えない)監視に支えられた(?)美しい住宅街も、僕の好きなドイツの景色です。
↓写真はスイスのバーゼルですが、ドイツでもこんな感じでクリスマス用の飾りが街中のマーケットでは売られています。このような枝を買ってきて自分でオーナメントをつけるのです。
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国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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