みなさん、こんにちは。Kenです。
今月もドイツのことをまた思い出してみます。
ドイツ留学体験記!-当時の日記より
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僕が学生生活をしていたから(=お金がなかったから)、というわけではないと思うのですが、ドイツではどうも交流を深めるための飲食をする場合(硬い言い方ですね)、外食をするよりも誰かの家でのホームパーティとなることが多いようで、外国人集団の語学学校生の間でも誰かの家に集まることのほうがポピュラーでした。
僕らは語学学校生だったので、複数の人を招けるような物件に住んでいる人はまれでしたが、ルームシェアのリビングだったり、寮のキッチンにはよく行っていたなあ。そうするとそのシェアハウスのルームメイトと知り合ったりするんですよね。そういう生活、懐かしいですね。
持ち寄りパーティーで日本人に期待されるものとは?
そうやってホームパーティーをするとなると家主のみに料理を担当させるのは負担になるので、それぞれが何かを作って持ち寄るということになります。
そこで日本人に期待されるのが寿司です。
なんといっても「スシ」です。
少なくとも、僕が出会った外国人で「スシ」を知らない外国人はいません。2003年当時でもドイツでは魚料理ファストフード(主に魚フライがメイン)店でも「スシ」は売っていましたしね(人気の生魚はもちろんサーモン)。しかしそうやって「スシ」がポピュラーになればなるほど「日本人が作る本物のスシ」は食べたくなるものです。例えば、最近、イタリア人がつくる本物のマリトッツォって食べてみたくなるようなものですね。
パーティーをするとなると、「Kenはスシを作って持ってきてくれるはずだ」という期待が、明に暗に僕に寄せられます。
そこでは僕はアジア食材スーパーで巻き簀を買い、卵焼きを作ってもっていき、寮やシェアハウスのキッチンで巻きずしを巻くのでした。生魚はどうしても入手しにくいので巻き寿司が作りやすく、しかもウケのよい「スシ」でした。握り寿司と巻き寿司の違いまではあまり認知されていなかったようで(現在ではどうだろう)、巻き寿司をスライスして皿に並べると歓声が上がったものでした。
ということで巻き寿司を上手にまくスキルは、僕は実は日本で、ではなくドイツで習得したのでした。もちろん誰かに教わったわけではないので「素人なりにカタチを整える」ということですが・・・
日本食は人気?
そうやって「スシ」を作ると周囲の期待(ハードル)は高まる一方で、あるときは、フランス出身の友人からからは特定のメニューをリクエストされました。彼女出身の街にも日本食レストランがたくさんあるのでわりと日本食には馴染みがあるようで、彼女が食べたいと言ったのは:
「『オカヤドン』とか『オクヨドン』とかそんな感じの。ライスの上にオムレツが載っているやつ」
・・・どうやら彼女のなかでは「o / k / y / don」と記憶されていたようですが、「それにはチキンが入っているか?」などなど尋ねたところ、どうも
「親子丼」
であることが判明。それまでの人生で初めて親子丼を作りました。(レシピはネットで検索しました)
それまでも僕は料理をする方だという自負はありましたが、典型的な日本食のスキルが上がったのは、実はドイツにて、なのでした。
↓写真はいつかのパーティーでそぼろご飯を作ったときのもの。見た目と、肉を使っているという点でとっつきやすく、しかも醤油味なので日本的だと思ってもらえたようでした。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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