【翻訳家になるには】辞書を引いて、誤訳を減らす!

みなさんこんにちは!

英日翻訳家養成コース担当インストラクターのK. Yukaです。

まだまだ梅雨の季節ですが、次第に夏が近づいてきてますね。
コロナ禍でお祭りなどは無理でしょうが、夏の雰囲気そのものは楽しみです!

さて、今回は、英日翻訳で誤解されやすい点のひとつ、
「翻訳時の辞書の扱い方」についてお話しさせていただきます。

 

「翻訳で、辞書は使う?」

 

翻訳は通訳と並び、英語学習者の人々から大注目のお仕事ではないでしょうか。
文法、語彙ともにトップクラスの実力のある人しかできない、というイメージがあります。

しかし、その場で訳さなければならない通訳とは異なり、翻訳の場合、むしろ辞書をどんどん使うことにより、誤訳を減らすように求められているのです。

 

「辞書を引くのも翻訳の仕事」

 

翻訳時に知らない単語に遭遇したとき、翻訳者ならまず辞書に当たるべきです。
自分の頭で無理やり作り出すのではなく、正しい定義を調べなければなりません。

実際、翻訳のお仕事の半分くらいは調べものが占めるとも言われています。
原文の背景や専門知識はもちろんのこと、単語やフレーズの意味も、英和辞書や英々辞典でしっかり調べましょう。

また、翻訳会社のトライアルテストでは、応募者が辞書をきちんと引いているか、複数の意味を持つ単語に正しく対応しているか、も厳しくチェックしています。

つまり、辞書を引かずに独断で訳した場合、翻訳会社のトライアルで不合格となり、
お仕事をもらえないケースもあるのです。

 

 

複数の意味を持つ単語

 

先程も触れましたが、英語という言語には複数の異なる意味を持つ単語が存在し、
きちんと調べないで訳してしまうと原文の意味を大きく変えてしまうことがあります。

翻訳にあたるとき、その単語のどの意味が使われているのかはっきり特定できないと、正しい訳を作り出すことはできません。
それどころか、周りが冷や冷やするような誤訳につながることもあるのです。

例えば、secretaryという単語には、日本人学習者があまり知らない意味が含まれているので、注意が必要です。

例:

In the teachers’ office, Mr. Tanaka, who teaches math, was asked by a secretary to drop by the principal’s office.

「職員室で、数学を教える田中先生は、校長室に立ち寄るよう事務員に頼まれた」

このsecretaryについてよく知らなければ、そのまま「秘書」として和訳してしまうでしょう。
しかし、学校には「秘書」はいません。

原文にIn the teachers’ officeとある通り、これは学校を舞台にしたものです。
その上で「秘書」という訳語が適切か辞書を引いて調べてみれば、secretaryは「事務員」も指すと分かります。

 

「翻訳上手になるには辞書を活用しよう!」

積極的に辞書を引いて、異なる意味を持つ単語に当たってみましょう。

また、常時開講中の英日翻訳家養成コースでは、複数の意味を持つ単語の訳し方含め、
様々な翻訳テクニックを学べる原書を厳選してご用意しています。

ぜひ受講して「多彩な」単語と出会い、英語の奥深さを楽しんでみましょう!

 

 


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ABOUTこの記事をかいた人

学習塾の英語指導や教材作成の経験を持つ講師。現在では英日翻訳も手掛け、日々「ネイティブらしい表現」を目にしています。その経験を生かし、文法面を細かく指導してくれるだけでなくだけでなく、どうしたらネイティブから見ても自然な表現になるのかを丁寧に解説をしてくれます。 座右の銘は「Push myself ever onwards to try new things, and to not be afraid to step outside my comfort zone.」