こんにちは、Hannahです。
英語を学習されている方の中には、趣味としてだけでなく将来的に英語のプロフェッショナルとして働くことを目的に学習されている方もいらっしゃると思います。
英語のプロフェッショナルといえば、英語教師、通訳者や翻訳者などがありますよね。
今回の記事では翻訳者のなかでも需要が高い「医薬翻訳業界」をご紹介します。
具体的に次の2点にしぼってご説明します。
- 医薬翻訳とは
- 医薬翻訳者になるには
それでは、詳しく見ていきましょう。
1. 医薬翻訳とは
医薬翻訳とは、その名の通り医学や薬学に関する翻訳で、大きく次の3つに分けることができます。
- 学術系
- 医薬品
- 医療機器
それぞれ見ていきましょう。
学術系
学術系では、医学論文、医学書、医学系のジャーナルの記事など、医学関係の文書や書籍が翻訳の対象になります。
この分野の翻訳には、ほかの2つに比べさらに高い医学と薬学の知識が必要になります。
実際に医師や薬剤師の国家資格がある方が多く携わっている分野です。
医薬品
医薬品翻訳では、主に製薬会社などが新薬を開発する過程および開発後に発生するドキュメントの翻訳がメインになります。一般的に「治験翻訳」と呼ばれるものがこの医薬品の翻訳にあたります。医薬翻訳業界の中で最も需要が高いのが、この医薬品翻訳になります。
医療機器
医療機器翻訳では、主に医療機器メーカーなどで発生する医療機器の研究開発における承認申請書類や取り扱いマニュアルなどが翻訳の対象となります。
2. 医薬翻訳者になるには
それでは、実際に医薬翻訳者を目指す場合に何から始めるべきか、次の3点をご紹介します。
- 専門知識
- 派遣社員として働く
- トライアル合格を目指す
専門知識
まず、医薬翻訳がその他の翻訳業界と比べ需要と収入が高くなる理由の1つに専門知識があります。医薬翻訳を目指される学習者の方の中で多く上がる質問の1つに、「文系出身でも医薬翻訳はできるのか?」というものがあります。
答えは、もちろんできます。
実際に活躍されている医薬翻訳者の方の中には医療系のバックグランドがない文系出身の方も沢山いらっしゃいます。ただ、やはり医療系の知識が必要になります。少なくとも、高校卒業程度の生物と化学の知識は必要になります。
それ以上専門知識は、案件の都度、調べながら翻訳される形でも対応できます。医薬翻訳を目指される文系出身者の方は、高校の生物と化学の教科書や参考書をもう一度復習されることをおススメします。
派遣社員として働く
上記でご紹介した専門知識をお持ちでしたら、派遣社員として製薬会社や翻訳会社で実際に働かれることをおススメします。医薬翻訳業界では、もちろん未経験の方でも挑戦できますが、多くの場合、2から3年の翻訳経験を問われることが多いです。そのため、可能であればまずは派遣社員として実際に翻訳に携わることが医薬翻訳者になる一番の近道です。
トライアル合格を目指す
派遣社員として勤務することが難しい場合は、在宅翻訳者として翻訳会社に登録し、在宅で勤務することも可能です。ただ、翻訳会社に登録するにはその翻訳会社で実施しているトライアルに合格する必要があります。在宅医薬翻訳者を目指されている方は、ぜひこのトライアル合格を目標に学習をすすめてください。
いかがでしたか。
医薬翻訳業界は翻訳業界の中でも需要の高い分野になります。英語学習が進まれている方あるいは翻訳業界に興味がある方は、今回の記事を参考に医薬翻訳について調べてみてくださいね。
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カナダ在住のHannahです。
2012年にカナダに移住し、現在はまだまだ幼い双子の育児に奮闘中です。
最近は在宅で、英語学習系の記事の執筆や海外のニュースの翻訳などをしています。
忙しい中でも英語学習は続けており、学習歴は今年で20年を越してしまいました。
これから現地の情報や、英語学習に役立つ情報をお伝えしていきます。
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