皆さんこんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
欧州ではオミクロン株感染者数はまだ多いものの、このところ(2月初旬)徐々に規制が緩められてきている一方で、ここニュージーランドでは遅れてこれからオミクロン株の感染者数の波がやってきている最中です。
連日ニュースでもそれに関する報道がされていますが、その中でも耳にする事のある興味深い表現をご紹介します!
<silver lining>とは?
直訳すると‛銀の裏地‘。
一体何を意味しているものなのか、一瞬頭の中が?になりそうな表現ですよね。日本語訳では「逆境の中での希望の光」などです。
これはとっても英語らしい素敵な表現なのですが、元は雲の後ろに隠れる太陽の光や、雲の周りを縁取る光の輪郭のイメージからきています。
これを書いている今、外の天気は曇りで、部屋から見える空には雲で覆われています。でも、雲の後ろには太陽の光が少し見え、暗い雲たちが開けば明るい太陽が出てきそうな、そんな様子です。
英語では有名な諺に下のようなものがあります。
“Every cloud has a silver lining.”
(全ての雲には銀の裏地があるものだ。(=逆境の中にも希望の光はある))
これを読むとなるほど~、という感じがしますよね。
英語表現silver liningの使用例を見てみましょう!
このsilver liningは、日常会話でもしばしば使われることがあります。例をいくつか挙げてみましょう。
(例1)This is the hardest time, but we should be more optimistic and look for a silver lining.
(大変な時期ですが、私達はもっと楽観的になり、希望の光になるような良いことを探すべきです。)
(例2)He lost his job during the pandemic, but the silver lining was that he started to study at university again.
(彼はパンデミックの間仕事を失ったが、良かったことは再び大学での勉強を始めたことだ。)
上のどちらの例文からもわかるように、逆境の中での希望の兆しについて述べる場合にピッタリな表現です。
ニュースでも使われていたsilver liningという英語表現
さて、冒頭で触れたように、長びくコロナパンデミック(まるで世界が暗い雲で覆われているようですね、、、。)を報じるニュースの中でも何度か使われているのを耳にしたことがあります。
先日、ニュージーランド国内のニュースにて、初のニュージーランド国産のコロナウィルスに対するワクチン開発が進んできているというニュースを見ていたのですが、ある教授がインタビューで
“—–<省略>its’s a silver lining to the pandemic. Crises can create opportunities and this is an example of that.”
((国内初のワクチン開発が進んでいる事)はパンデミックでの希望の光です。危機は機会を生み出すものであり、これはその例なのです。)
パンデミックで世界が右往左往し、それが私たち個人の生活にも大きく影響してきたこの数年ですが、<雲の後ろには銀の裏地(silver lining)がある>を忘れず、前を向いて進んでいきたいものですね。
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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