皆さんこんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
日本もまだまだコロナ渦の出口が見えず長いトンネルの中にいるようですが、こちらニュージーランドもデルタ株感染者が出たことによりまたロックダウンです。(正確にはこれを書いている今日の時点では最大都市オークランドは厳格なロックダウン続行・それ以外の地域では規制が緩められましたが。)
今回のロックダウン中にThe New York Times誌でコロナ渦に関する面白い記事を発見しました。
The New York Times誌の面白い記事をご紹介
Adam Grant氏というアメリカの心理学者が寄稿した記事によると、昨年からズルズルと長引くコロナ渦で、我々が感じているこのモヤモヤとした感情は鬱的な気持ち(depression)や絶望、燃え尽き感ではなく、空虚感や目的の無さにとらわれた状態なのだそうです。この記事の中でGrant氏はこれをLanguishing(虚脱感)という形容詞で表現することを提案しています。
お決まりの挨拶、How are you?(元気ですか?)と聞かれて、とりわけ元気でも無いのにお決まりの返事”Fine!”や”Great!”と答えるのではなくて、
”Honestly, I’m languishing.”(正直に言うと、今虚脱感があるんですよ。)
と答えてみたらどうだろうか。そうすれば、常に明るくポジティブに振舞わねばならないという社会の圧力(特にアメリカで)に対して新鮮に引き立つもものになるのではないか、と彼は述べています。面白い記事なので興味のある方は英語の原文は以下ですので是非チェックしてみて下さいね!
Feeling Blah During the Pandemic? It’s Called Languishing – The New York Times (nytimes.com)
典型的な挨拶”How are you?” “I’m fine!”
さて、上でご紹介した記事のなかで典型的な挨拶”How are you?” “I’m fine!”が出てきましたね。話している相手との関係にもよりますが、これを聞かれるとついつい口から”I’m fine.”が出てきてしまいがちですよね。
これじゃあ何だか中学校時代に習った一番最初の会話フレーズみたいだな、、、
と思う方のために、以下に面白い表現を取り上げてみました。
- I’m great.(とても元気です。)>I’m good.(元気です。)>I’m okay/all right.(ぼちぼちです。)
I’m fine.だけではなく、後ろに続ける形容詞をこれらに変えるだけで自分の様子をより上手く伝えることが出来ます。
勿論、表現方法はこれだけではないので、日本語の「まあまあかな~。」という場合は”Not bad.”などの簡単な表現が使われることもあります。
- “Same old same old.”(相変わらずです。)
このフレーズは英語圏に暮らしていると本当によく耳にするものです。
実は、私もこちらニュージーランドに暮らすようになって知った表現なのですが、発音が「セーモウ セーモウ」に聞こえるので最初は何のことか良くわかりませんでした!洋画好きの方はもしかすると映画の中に出てくるセリフで聞いたことがあるかもしれませんね。
様々なバリエーションの”How are you?”も覚えよう!
ちなみに、質問の”How are you?”の方にも様々なバリエーションがあります。
よく知られているものでは、”How’s it going?”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
よく知っている人に対しては、”How’s life?” (最近の調子はどうですか?)や、”How’s everything?”も非常によく用いられる表現です。特に若い人の間で使われるカジュアルな表現では、”What’s up?”もありますよね。(ただし、この表現は目上の人や上司などに使ってはダメです!)
私がニュージーランドで良く耳にするそのほかの意外な表現では、”What’s going on?”や”What’s happening?”があります。
これらは、文字通り訳すと「どうなっているんですか。」や「何が起こっているんですか。」になりますが、よく知っている親しい相手に挨拶として使われる場合は、単に「調子はどう?」という感じで使われます。その場合の返答は、特に大したことが無い場合は、”Not much.”(相変わらずだよ。特に何もないよ。)などで答えることもできます。
冒頭で触れたAdam Grant氏が提唱する”I’m languishing.”が英語圏で挨拶表現として定着するかどうかはわかりませんが、自分の最近の様子を相手との関係性に合わせてより様々な表現で伝えることが出来るようになればコミュニケーションがもっと鮮やかになるかもしれませんよね!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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