皆さん、こんにちは。羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
これを書いている現時点(2021年5月初め)では、欧州やアメリカではコロナウィルス拡大がワクチン接種の普及により抑えられつつあるのに対し、インドでは感染が爆発して恐れていた医療崩壊が起こり、日本でも各地で感染の広まりを見せています。
ここニュージーランドでは、2020年初めの時点での政府の厳格なコロナウィルス対策により、数度のロックダウンを除けば通常に近い日常生活を送れている数少ない国の1つです。
地元の人とコロナウィルスパンデミックの話をするたびに、”We are so lucky!”と皆口をそろえて言います。
勿論、確かにその通りでそのような状況に感謝しなくてはいけないと日々思っています。ただ、故郷が海の向こうで、家族がそこにいる自分にとっては複雑な心境でいます。ニュージーランドの国境は例外的に(現在はオーストラリア間は開いてはいますが)閉ざされているに近い状況で、ビジネスや緊急の用事で海外へ行ってニュージーランドに帰国した際には14日間の厳格かつ高額な指定施設での強制隔離(managed isolation)をする必要があります。よって、海外に住む家族に会いに気軽に旅行、という状況とは程遠い状況です。
「ワクチンが普及すればまた元のような世界に戻るだろう、、、。」と楽観的に考えていた去年の今頃とは違い、今では「次にニュージーランド国外にいる家族に会えるのはいつの日の事だろう、、、。」という先の見えない不安が募ります。
“We are all in the same boat.”
そんなある日、同じ状況にいるインド人の友人とゆっくり話をする機会がありました。
彼女の義理の両親は、半年ほど前にコロナウィルスに感染して立て続きに亡くなっています。そのこともあり、少し前までは状況が落ち着いていたインドに近い将来一時帰国する計画を立てていたのですが、現時点の状況によりいつ帰ることができるのかわからない状況に困惑しているようでした。そんな私たちの口からふとこぼれた言葉は、、、
“We are all in the same boat.”
(私たち皆、同じ状況にいるんだよね。)
先の見えないトンネルの中で不安を感じるのは自分だけではないんですよね。彼女との会話の中で、改めてそんな風に感じました。
ところで、このbe in the same boatという表現、頭の中でもイメージしやすくて、案外使える面白い表現です。文字通り「同じボートの中にいる」ですが、困った状況に関して使われる表現です。
(例)He always complains that he doesn’t have enough time to study, but we are all in the same boat.
(彼は勉強する時間がないといつも不満を言っているが、皆同じ状況だ)
一緒に覚えよう、be on the same page
これと少し似ているのがbe on the same pageという表現です。
こちらも比較的イメージしやすいかもしれませんね。この表現は困った状況下というよりは、<何かを人と行う際に共通認識をもっている>という時に使われます。
(例)It seems like my boyfriend and I are not on the same page about marriage.
(私と彼氏は結婚に関して意見が違うみたいだ)
英語らしくて面白い表現ですので、是非皆さんも覚えて使ってみてくださいね!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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