こんにちは!講師のRinaです。
皆さんは英語のレシピを見て料理を作ったことがありますか?
私はテレビで見た料理や外で食べた料理をすぐ自宅で試したくなってしまうのですが、そんなときはたいていインターネット上で英語のレシピを検索し、作りやすそうなものをピックアップして使います。
でも、海外の英語で書かれたレシピって、正しく読み取るのが意外と難しいんです!
何が難しいかというと、英語表現ではなく、単位!
日本とは異なる単位のせいで、分量を間違えて失敗したことが、実は今まで何度もあります。
1:重さ
日本では日本で質量といえば、ほとんどは「キログラム (kg)」で表現するものですが、イギリス、アメリカ、カナダでは「ポンドpound ( lb)」や「オンスounce (oz)」という単位を見かけます。
キログラムに慣れている日本人にとっては、感覚をつかみにくい単位ですね。
ポンドにはいくつかの定義がありますが、常用ポンドは約450gです。
オンスはポンドを分割した単位で、1オンスは1ポンドの1/16。1オンスは約28gです。
私にとっては、1,000グラム=1キログラムというように、すっきりした数字で単位が上がるという概念が通じないことがびっくりで、いまだに違和感があります。
ところで、パウンドケーキ(Pound cake)」はなぜこう呼ぶか、ご存知ですか?
これは18世紀初頭にイギリスで作られていたケーキが、卵・砂糖・小麦粉・バターの4種類の材料を各1パウンドずつ使用していたことからこのように呼ぶそうです。
フランス語では「Quatre Quarts(カトル・カール、意味は4分の1)」といい、小麦粉・砂糖・バター・卵という4つの材料をすべて同量に混ぜて作るケーキを言います。
この手法で作ったパウンドケーキのカロリーは、なんと7,411kcal!
成人の3日分の摂取カロリー以上です。
数切れ食べただけで1パウンドくらい体重が増えてしまいそうですね。
なお、日本で作られているパウンドケーキは、この分量で作られているものは少なく、ほとんどは直方体のケーキを総称してパウンドケーキと呼ばれています。
今度スーパーケットに行ったら、紙に包まれて固まりで売られているバターの重量を見てみてくださいね。いずれも1ポンド=450gとなっています。
2: 容積
容積も重さと同じくらい厄介です。
私たちがよく使う計量カップや計量スプーンですが、実は世界共通ではないんです!
★計量カップの量
日本 1cup 200ml
アメリカ 1cup 240ml または 237ml
イギリス 1cup 285ml
オーストラリア 1cup 250ml
★計量スプーンの量
日本・アメリカ・イギリス 小さじ 5ml 大さじ15ml
オーストラリア 小さじ 5ml 大さじ 20ml
こんなにも違うんです!
そのため、英語のレシピを見るときには、そのレシピがどこの国のものなのかを確認する必要があります。面倒ですね・・・
ちなみに、「大さじ」はtablespoon、「小さじ」はteaspoonです。
レシピではそれぞれtbsp、tspと表記することが多いです。
どの国でもこのような計量カップやスプーンは売っていますが、実際、欧米人で正確な計量スプーンを持っている人はそれほどいないような気もします。
フランス人の私の義母も、「大さじ」は普通のスープ用スプーン、「小さじ」は普通のティースプーンを使っています。
計量カップも食事用の水用グラスです。
しっかり正確に計量するのは日本人くらいなのかもしれませんね・・・!
様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。
座右の銘は”If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it.”
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