みなさん、こんにちは。Kenです。
今月も2003-2004年の留学生活中のことを思い出してみます。
日本にいて本格的な夏になってくると、ドイツの夏が懐かしくなります。留学中に過ごした一度の夏や、その後に旅行で行ったときの「ドイツの夏」を日本に持ってこれたら!とよく思うほどです。
【寝苦しくない『真夏』】
ドイツに行くよりもずっと以前に僕は大学で英文学をやってました。シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を取り上げた授業でのことです。
「『真夏の夜の夢』いいますけどね、『真夏』いうても、日本の夏みたいなのを想像したらあきませんよ、蒸し暑くて寝苦しいんとちゃいますからね。」
と関西の近所のおじさんみたいな話し方の先生はおっしゃいました。
ヨーロッパと日本はもちろん気候が違うので「真夏」という言葉に気をつけましょう、という趣旨だったのですが、当時の僕はヨーロッパに行ったことがなく、「なるほどそんなものか」くらいにしか思っていなかったのですが、このことをドイツに行って体感するのでした。
【エアコン不要】
特に僕が住んでいたのは標高の高い避暑地としても有名なティティゼーだったということもありますが、あの先生のおっしゃった「蒸し暑くて寝苦しいんとちゃいますからね」は本当でした。
7月や8月でも夜は窓を閉めないと肌寒いし、薄くとも掛け布団は必要です。もちろんエアコンはありません。(一般住宅にエアコンがあるのはほんとうに稀でした。今でもそうかな?)
たまに日中30度くらいになることもあるけど湿度が低いので過ごしやすく、日陰だったら過ごせる、という程度なのでクーラーはなくても大丈夫でした。
むしろ夜遅くなると肌寒くて困ることがあるくらいでしたし、実際に、僕が住んでいたホリデーアパートメントでは1年中セントラルヒーティングのお湯は沸かされていました。(夏でも各部屋のバルブを開けるとお湯がラジエーターにまわってくる。ただし温度は低く設定されているようでした。)そして僕も本当になんどか夏でも暖房をオンにしたこと、ありました。
【長袖必須】
こんな感じなので、一日中短パンで過ごすのというのは無理で、少なくとも夜は長ズボンを履きたくなるし、なんか羽織るための長袖もあった方が安心、というのが着る物の基本でした。
現地の人々は、冬が長いからかちょっとでも暖かくなるとすぐに夏のような出で立ちになるので夏はずーっと半袖って人もいましたけどね。
そうなんです、冬が長いからか夏への憧れが募るのでしょうか、夏にのみオープンするプールも人気でした。
僕が住んでいた地域にも公営のプールがあり、どんなところか行ってみたいなと思っていたけど気温がぐんと上がる日でないと寒いから天気予報の最高気温をよく確認して友人と行く日を決めたのを思い出します。
【こんな夏、日本にもほしい】
結局のところ、僕が住んだことのある福岡などでいうなら、ドイツの夏はゴールデンウィークにぐんと気温があがったとき、くらいの感覚でした。気温は高くなったとしても湿度は低いので過ごしやすく日陰にいくとひんやり。
エアコンつけるほどでもないね、という感覚です。
・・・そんな「寝苦しんとちがう」爽やかな夏だったらいいのに、日本も。と切実に思います。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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