こんにちは。SummitコーチのKazueです。
私は以前某国際機関のプロジェクトでエチオピアの首都、アディスアベバに通算2年程度滞在していました。アディスアベバは高地にあるためアフリカのスイスと呼ばれる避暑地であり、その昔、ハイレ・セラシエ皇帝が首都に定めた過ごしやすい気候の町です。IMFや世銀などの国際機関のアフリカ本部も多いため外国人も多く英語も通じるので、とても過ごしやすい土地でした。
暦が違う！
とはいえ一つだけ面食らったことがあります。
それは「エチオピア・カレンダー」です。
日本を含め、多くの国で使われているカレンダーはグレゴリオ暦(the Gregorian calendar)と呼ばれる暦に基づいて作られています。一方、エチオピアには4世紀に生まれたエチオピア暦(the Ethiopian calendar)と呼ばれる暦があり、それがいまだに使われています。エチオピアの人々は、自分たちがシバの女王とソロモン王の子孫だと信じそれを誇りに思っています。そのため、エチオピア暦も大切にしているのだと思います。
一年13カ月！？
このエチオピア暦の特徴は、一年が13か月であることです。
一年が365日であることはグレゴリオ暦と変わりがないのですが、一か月は常に30日であり、余った日数を13番目の月に割り当てます。また、新年の始まりが1月1日ではなく、ソロモン王がシバの女王に指輪を贈ったとされている9月11日です。
2023年は2015年
もう一つの大きな特徴は、キリスト生誕の解釈が異なっているため、グレゴリオ暦との間に8から9年の違いがあることです。
例として、グレゴリオ暦2023年1月1日は、エチオピア暦では2015年4月23日です。国立天文台のサイトで暦を換算できるので、ご興味があったらご自分の誕生日を調べてみても面白いですね。
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/cal_convert.cgi
Coptic New Year
さて、エチオピア暦での新年のことを、Coptic New Year と呼びます。copticとはコプト教のことでエジプトやエチオピアで古くから信じられているキリスト教の一種のことです。宗教的装飾も独特で、添付の写真のように天使は可愛いアフロヘアです。
Lunar New Year
グレゴリオ暦、エチオピア暦とみてきましたが、アジアの国々には旧暦(the Lunar calendar)もありますね。旧暦のお正月は、Lunar New Year と呼びます。Chinese New Year と同意ではありますが、最近は特定の国名を使用せずにLunarを使うことが増えてきました。
いかがでしたか？
上記以外にも地球上には様々な暦が使われていると思うので、英語の学習の合間に調べてみると面白いかもしれませんね。
Fruitful EnglishのSummitコースを担当しているKazueです。高校・大学と第一外国語はフランス語でしたが、卒業後にフランスの銀行のディーリングルームに配属されたためスパルタで英語を磨きました。その後はシンガポールで中国語を学び、米系金融、米系ITポータル等でプロジェクト管理を担当しました。開発援助にも興味があったため、開発援助機関や日本政府のプロジェクトに関わり、エチオピアやロシアでPJ管理の仕事をしました。仕事で訪れた各国での興味深い出来事の他に、最新のコーチング手法についても、折に触れてブログでご紹介できればと思います。趣味はZumba。ダックスフンドが大好きで3頭の世話に追われています。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
(4 イイネ!が押されています)
読み込み中...
コメントする