Hello from Canada!
Fruitful English講師のYukoです。
みなさんは、カナダの国家元首 (head of state) が誰だかご存じですか?
カナダの首相 (prime minister) でしょうか?
ブッブー。
正解は、
チャールズ3世です。
エリザベス女王の後を継いで、チャールズ国王が、
現在の King of Canada、国家元首でいらっしゃいます。
カナダの女王、カナダの国王
エリザベス女王がご存命の時は、もちろん
エリザベス女王がカナダの国家元首でいらっしゃいました。
エリザベス女王=イギリスの女王
という印象が強すぎて、
エリザベス女王=カナダの女王
というのは変な感じがしますよね?
カナダって独立した国なのに、なぜイギリスの国王や女王が国家元首なの?
と思われるかもしれません。
カナダは元々はイギリスの植民地でした。
1867年に「カナダ」が誕生したのちも、
国家元首はそれまでと変わることはありませんでした。
国王・女王の代理=総督
イギリスとは共通の国家元首を持つが、それぞれが独立した国家
というわけなんですね。
ところが、カナダの国家元首は、普段はイギリスにいらっしゃいます。
なので、その代理として、
Governor General=総督
が任命されます。
9月19日は休みなのか平日なのか
さて話をエリザベス女王に戻しましょう。
70年もの長い間、カナダの国家元首でもあられたエリザベス女王は、
カナダでもとても愛された方でした。
エリザベス女王の国葬が行われた9月19日。
カナダ連邦政府は、その日を
National Day of Mourning=喪に服す日
とし、休日にしました。
しかし、あくまでも「連邦政府のお休みの日」です。
適用されるのは連邦政府機関とそこで働く職員のみ。
民間企業や州も休日にするかはそれぞれの判断にゆだねられました。
オンタリオ州は「休みにしない」ことにしたので、学校は通常通り。
休みではありませんでしたが、学校などでは黙とうの時間が設けられました。
ブリティッシュ・コロンビア州は「休日」にしましたので、州政府機関も学校もお休み。
郵便局は全国的に閉まりますが、銀行は通常通り営業です。
休日になろうが平日だろうが、
それぞれの形でエリザベス女王のことを想う日になりました。
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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