【イタリアからお届け!】自宅にいながら近未来体験ができる日

みなさん、こんにちは。イタリア在住のロベルトです。

コロナの影響で気軽に旅することが出来なくなりましたが、私が住んでいるエリアでは、自宅の窓からいつもと違う雰囲気を味わえる時があります。

 

朝目が覚めたら...違う惑星にいた?

朝起きて窓の外を見ると...退廃した世紀末、もしくは、火星に移住した近未来の世界が!目の前に、赤茶色のフィルターをかけられた風景が広がります。

なかなか味わえないですよね。なぜこうなるかというと、シロッコ(イタリア語でscirocco、英語ではsirocco)が吹いたから。

シロッコとは、北アフリカから地中海を超えて吹いてくる風のことで、サハラ砂漠の砂を運んできます。ですので、シロッコが吹いてくるイタリア南部や中部では、空気がサハラ砂漠色に染まってしまう時があるんです。

日本の黄砂と違って、シロッコが大気汚染とリンクされる話は聞いたことがないので、ちょっとロマンティックな気分に浸ることができます。目にしているのがサハラ砂漠から飛んできた砂だなんて、すごいよね。

 

シロッコは寒がりの味方!

シロッコが吹いて雨(砂の雨)が降ると、雨が止んだ後の車が砂だらけで赤っぽくなるのは面倒ですが、シロッコが吹くと気温が普段より高くなり、突然2~3日ぐらい暖かくなるので、寒がりの私は特に冬のシロッコは大歓迎!

そんな日は、間違いなく家の中よりも外の方が暖かいです。(前回のブログに書いた通り、我が家は薪ストーブなので朝イチは寒い!)

シロッコの日は、かならず天気は曇り空か雨(反対に、北風の日は快晴)。海は荒れて波がうねります。私がアーティストだったらそんな日の海を絵に描いてみたいけど、残念ながら見るだけです。

 

「シロッコ化された」とはどんな人?

このsciroccoから生まれた言葉にsiroccatoという形容詞があります。人に対して使う言葉です。

意味は「いかれている」という意味で、英語にすると、nattyやloony、lunaticにあたるかな。まぁ、覚えても使い道がないでしょうが(映画のセリフに出てくるかも?)、自由な英語と違って、イタリア語は結構ガチガチに固められた言語なので、こういう言葉の変化は珍しいですね。

 

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1 個のコメント

  • ラジオでイタリア語を学び始めて二年になります。冠詞の使い方や近過去と半過去の使い分け等、複雑ですが理に適っていると納得するところもあり、ガチガチに固まった言葉という表現には頷けます。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    イタリア在住。3言語の通訳・翻訳家。最近は特に、十数年住んだ日本が懐かしくてたまりません。