こんにちは!ニューヨークシティより
フルーツフルイングリッシュ翻訳講座のMihokoです。
日光浴しても収まらない悪寒…ということは?!
先日、風邪でダウンしました。思い返せば熱で寝込むのはなんと20年ぶり!「熱を出す」という感覚を忘れていたんでしょうね。
そのためか、ちょっと恥ずかしい失敗もしてしまいました…
寝起きに寒気がして、「今日は肌寒いな。」と思いました。お昼近くなっても暖まらないので、「そうだ!お天気もいいし、日光浴しよう!」と庭に出ました。
その時、風邪で思考も鈍っていたのか日焼け止めを忘れ…
お日様の下で大の字になっても寒気が収まらず、そこでやっと「熱による悪寒」と気づきました(遅!)
ほんの5分ちょっとだったと思うのですが、もともと日焼けしやすいので顔をはじめ全身が真っ赤に。
これがまた熱で火照っているのか、日焼けなのか、とっても紛らわしい〜!ということに(汗)
この話を日本の友人にしたら、
「日光浴したの!?Mihokoもニューヨーカーだね」
その場では言われた意味がよくわかっていなかったのですが、後になってハッとしました。
『ニューヨーカー=日光浴』なのではなくて、
『日本の人=むやみに日光浴はしない』なんですよね!
“whitening”は好まれない文化
そしてさらに気づいたことが。
化粧品の商品名などでもよく見かける言葉「ホワイトニング」。
実はこれ、アメリカの化粧品には、あまり使われない表現なんです。(歯のwhiteningは使います!)
どうして使われないか?
まず美しい肌、健康的な肌に対する捉え方の違いがあるように思います。
日本では肌の白さが好まれたりしますよね。
でもアメリカでは小麦色の肌の方が青白い肌よりも健康的として好まれることが多いので、「肌を白くしたい」という願望自体を抱かない人が多いのかも。
実際、家族の結婚式を控えた友人が、露出度の高いドレスを着こなすためにビーチへ出かけ肌をこんがりと焼いていたことがあります。
そして、カメラなどの画質設定も、日本や韓国などでは肌の色が実際よりも白っぽい色になるようにされている一方で、欧米では肌のトーンが少し濃くなるようになっているという話をメーカーさんの裏事情として聞いたことがあります。
また、肌の色は人種問題にも通じるため、欧米では表現に敏感ということもありますよね。
先ほど「歯のwhiteningは使います!」と書きましたが、これは文字通り「色を白くする」ので whiteningです。
スキンケアの翻訳。こんなときはどうする?
さてでは、ここで問題です!
翻訳のお仕事で化粧品の商品名や、その美肌効果を説明する文章に「ホワイトニング」という表現が出てきたら、あなたは何と英訳しますか?
ちょっと考えてみてくださいね。
「肌の色」を英語で表現するときに skin toneと言いますよね。このtoneから連想すると表現が浮かびやすいかもしれません。
「お肌のホワイトニング、美白」には、「色を明るくする」=lighten を使うと良いです!
ホワイトニング(美白)クリーム=skin lightening cream
また、肌のくすみをなくす、肌を明るくするという意味で、brightenを使うこともあります。
日本の化粧品の商品名に英単語でwhiteningとしているものもありますが、英訳のお仕事でくれぐれも「英語になってるからそのまま手を加えなくてもOkay!」と早合点して whiteningのままスルーしないよう、気をつけてみてくださいね!
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日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。
翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など
息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。
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