みなさん、こんにちは。Kenです。
今月もドイツのことをまた思い出してみます。
まじめなイメージのドイツ
ところで、ドイツというと皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか?
自動車産業が有名な工業国ですから、僕も「質実剛健」「きっちり」「真面目」などのイメージを持っていました。
つまり、わりと日本と似ているところがあるんじゃないかと思っていました。大体においてはこれらのキーワードは当てはまるのですが、とくに鉄道に関しては、首を縦に振りかねます・・・
日本のJRに相当するのがDeutche Bahn(ドイチェ・バーン)なのですが、よく遅延することで有名で現地の人ももう慣れっこで、諦めている感じすらあります。
今回は、そんなドイチェ・バーンの遅延に巻き込まれたときの日記を一部紹介します。2004年9月5日の日記です。
Ken先生のドイツ留学日記
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2004年9月5日「遅延」
昨日、スイスに行って、その帰りの話。
チューリッヒから帰って来るんだったんですけど、
電車(普通電車)がバーゼルとフライブルクの中間くらいの駅に
停車したままなかなか発車しません。
しばらくして
「この先、停電してるので電車は『不確実な時間』停車します」
とアナウンス。(「不確実な時間」という表現におどろいた)
そのまま20分くらい待たされた後に結局、
「電車はこのままバーゼルに引き返すので皆さん降りてください」
との重ねてのアナウンス。
「おそらく、後続の寝台特急がこの駅(僕らがいたのはかなり田舎のちいさな駅)に特別に停まってくれるのでそれに乗ってください」
との情報も続きました。アナウンスでは確かに「おそらく」って言っていました。
「おそらく」です。
その後、続の寝台特急がやってきて、
みんなで「やってらんないよねー」とか言いながら乗り込みました。(みなさん、知らない人どうしでもこういうときは気軽に会話します)
寝台特急なので寝台車両に乗るわけにはいかず、
自転車を載せるための座席の無い車両にみんなで床に座りこみます。
僕の隣にいた人が携帯で誰かに連絡を取り始めて
「もしもし?うん、いまフライブルクに帰ってるんだけどさー、そうそう、で、寝台特急にのってて、そう、寝台特急。」
と事情を説明してたんだけど、周りの人、みんな笑ってました。
本人もかなりうけねらってたフシあり。
(本来ならば寝台特急に乗るような距離ではないのです)
僕の斜め前くらいにいた大学生らしきグループは、
時間がかかることに腹をくくった様子で、
床にボードゲームを広げて周りの知らない人たちとわいわいゲーム
を楽しんでました。
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・・・と日記は続くのですが、結局この寝台特急も発車せず代替バスに乗ることになったのでした。
僕としては別に急いでたわけでもないし、遅れてもそんなに困らず、むしろ日記のネタができたなくらいの気分でした。
それにしても、一人も怒鳴ったりあからさまに車掌に怒ったりする人がいなくて、ドイツ人は「おとな」なのかドイチェ・バーンのそういういい加減さになれてるのか。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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