こんにちは、さゆりです。
オーストラリアで一番人気のあるスポーツとは?
皆さんは、オーストラリアで一番人気のあるspectator sportは何だと思いますか?
先日、大坂なおみ選手が見事優勝したオーストラリアオープンの期間はテニスの視聴率が上がりますが2週間だけですね。日本人にはちょっと理解しにくいクリケットも夏の人気スポーツで、様々なフォーマットで試合が行われます。spectator sportとは言えないけれど、ゴルフやサーフィン、水泳も人気です。
人口が2500万なのに、プロのクリケットやバスケットボール、ネットボール(バスケに似ているけど異なります。女性だけのスポーツ)のリーグ、2つの異なるcodeのラグビー (Rugby LeagueとRugby Union) に、本田選手や小野選手もプレイしたサッカー、プロ野球リーグまで存在するのを見ると、流石にスポーツ王国と唸らせられます。因みに、日本でRugbyとよばれているのは、正式にはRugby Unionのゲームですね。
オーストラリアで一番人気のあるスポーツ 、Footyとは?
しかし、そんなオーストラリアで飛び抜けた視聴率と観客動員数、財政力を誇るのは、オーストラリアにしか存在しない Aussie Football (Australian Rule Football、略称で Footy)なのです。
9月の最終土曜日に、オーストラリア最大のGround、MCG (Melbourne Cricket Ground) で戦われるGrand Finalの観客動員数は、なんと10万人を超えます!(メルボルンの人口は400万人)
Aussie Footballの起源
Aussie Ruleの起源には諸説ありますが、尤もらしいのは移民のイギリス人たちが持ち込んだSoccerと Rugbyに原住民aborigineのゲームが混ぜ合わさって出来たとされています。
元々は、Victoria、 South Australia、 Tasmania、Western Australiaの南と西の州だけでプレイされており、北のQueensland州、 New South Wales州は二つのRugby codeの牙城だったのですが、最近は北の州でも選手人口、視聴者が増えているようです。
Aussie Footballのルール
ルールを説明するのは難しいのですが、ラグビーのようにパスとキックで構成され、基本的にラグビーのようなpost(しかし4本)の間にキックすれば点が入ります(Tryはありません)。
ただ、前にもパスを出せますし、長方形のSoccerやRugby pitchと異なり、遥かに広いoval(楕円形)のcricket pitchで18人の選手がプレイします。
Aussie Ruleのハイライトは、markとよばれるaerial catch (空中技)です。選手が文字通り空中に飛ぶようにボールをキャッチすると言う離れ業です。興味のある方は、YouTubeで「Aussie Rule, spectacular mark」で探してみてください。
Aussie Rule Footballの魅力その①-試合が面白い!
我が家は息子がサッカー少年なので、週末はほとんどSoccer pitchで過ごす私ですが、個人的には、Aussie Rule Footballを観る方が好きです。
正直に言いますと、つまんないサッカーの試合は本当につまんないですよね。でも、つまんない試合でもAussie Rule Footballの試合には、かいまかいまにbrillianceがあるんです。基本的にAussie Ruleのスコアはバスケットボールのように100 vs 80、 60 vs 120といったように得点数が高いのが理由だと思います。
それにAussie Ruleの選手たちは、上半身も下半身も同じように使うので、サッカー選手のように足が短くないし、Rugby選手のようにずんぐりしてなくて、本当に『Athlete』という体系なので、good to watch! 眼の保養になるんですね、とても!
Aussie Rule Footballの魅力その②-家族で楽しめる!
もう一つ、Aussie Rule Footballを私が愛する理由は、家族で楽しめるゲームだと言うことです。
週末に試合を観に行くと観客の40%近くは女性で、子供連れの家族で一杯です。そして、家族が一緒に並んで座ってそれぞれ違うチームを応援している姿もしばしばあるのです!
子供の時から応援するチームがあるので、それは結婚しても変わりません。私は時々ジョークで、
Australian men may change their wives but never their footy clubs. They should devote to their wives as much as to their clubs! と言います(多分これはpolitically incorrectなので訳さない方が良いですね)。
カップルがそれぞれその日対戦するチームの異なるjumper (オーストラリアではスポーツチームのユニフォームをjumperと呼びます。Rugby jerseyと同じですね。)を着て仲良く座っている姿なんてザラです。ヨーロッパでサッカーの試合を観たことがある方なら信じられない光景ですね。でもこの光景は、オーストラリアと言う国の良さをとてもよく表していると思います。
昨年は、Victoria州は非常に厳しいロックダウンを経験しましたが、footyは戦場をfootyにあまり馴染みのないQueensland州に移して試合を続けました。これはVictoria州の多くの人々のmental health維持に大きく役立ったと思っています。
そして、今年は観客を入れて一年ぶりにfootyの試合がMelbourneに戻ってきました。今年こそは低迷が続く私のチームCarltonもFinal戦に残ってくれることを祈っています。
GO BLUES!!!
現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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