【翻訳家の海外暮らし】アメリカの卒業式 その2

【翻訳家の海外暮らし】アメリカの卒業式 その1

こんにちは。Mihoko @ NYCです。

アメリカの卒業式、続きです。前回のお話はこちらをどうぞ。

アメリカの卒業式はこんな感じ

さあ、いよいよ式の始まりです。
ここで多いのが、バグパイプ・バンドの先導による入場です!

なぜバグパイプ?ですよね…?

警察署、消防署、司法関係や国家規模のセレモニーなど、正式な式典では、バグパイプ・バンドの演奏が含まれることが多く、その理由は諸説あります。

バグパイプの音色が重々しい雰囲気を醸し出すという効果もあるようですが、大学の卒業式を含め、格式のあるセレモニーでは、その地区を管轄する警察や消防からバグパイプ・バンドが演奏のために来てくれることがあります。
スコットランドの民族衣装を纏った楽隊が、厳粛なバグパイプのメロディと、心臓の鼓動に共鳴するようなドラムのリズムで登場すると、式場の空気がパッと変わるものです。

「選挙に投票しましょう!」

さて、教員と卒業生の入場が行われ、バグパイプ・バンドが退場すると、学長や校長による挨拶、各賞の発表&受賞、教員やOBからの祝辞に、卒業生代表数名のスピーチなどが続きます。

高校や大学では、市長や州知事など、誰かしら政治家が祝辞を述べ、「選挙に投票しましょう!」と一言添えるのがお決まりのパターン(笑)。

卒業証書の手渡しはしない⁈

それから、卒業生ひとりひとりの名前を読み上げ、卒業生がひとりずつステージに上がり、教員たちと握手です。

でも、卒業証書の手渡しはしない場合が多く、壇上では握手やHugをするだけ。

成績トップの子は称号が!

名前の読み上げの時に、成績によって “cum laude” “magna cum laude” “summa cum laude”というラテン語の称号がつきます。

“laude”とはラテン語で”honor”の意味で、“summa cum laude”は、”with highest honor”の意味。

学校によって成績のつけ方がそれぞれですが、だいたい、”summa cum laude”は成績トップ1〜5%、”magna cum laude”ではトップ5〜15%、そして”cum laude”でトップ15〜30%が目安と言われています。

ステージでのダンスもあり⁉

そして、卒業生の名前の読み上げがあると、みんなで拍手してお祝いしますが、同時に声援を送ったり(特に関係者は)します。

この声援を送るのにかなり盛り上がるので、厳粛なムードは全くなくて、ステージ上でちょっとしたダンスを披露する卒業生もいますよ(笑)。

 

大学の卒業式は?

また、総合大学では、大学(university)全体の卒業式と、学部(college)別の卒業式と、それから、”Honors Program”という特待生コースの卒業式など、複数の卒業式があります。
大きな大学だと、卒業生個人が壇上へ上がるのはcollege単位の卒業式のみで、university単位の卒業式では主に授賞式をメインに、祝辞や卒業生たちの挨拶があります。

collegeごとの学章、カラー

またuniversityでは学部によってそれぞれの大学(college)に名前があるので、このcollegeごとの学章、college別のカラーも決まっていて、卒業生はそれぞれのcollege学章入りでcollegeカラーのsashを肩にかけたりします。

数日にわたる卒業式も!

また、大学の卒業式になると、セレモニーが複数あるので、2〜3日かけて卒業式が行われます。
国内外から卒業式に出席するために人が集まるので、卒業シーズンは空港もホテルもとても混雑しますよ。

さて、卒業証書はいつ受け取るかって?
別に配布されるか、郵送で自宅に送ってくる場合もあります。

 

新生活の始まり

卒業式を無事に済ませると、新たな進路へ向けた新生活の始まりです。

秋に遠方の大学入学を控えていると、夏の間に大学の寮へ引っ越しですし、卒業後に就職なら、夏のうちに仕事がスタートすることもあります。
秋の新生活スタート前に、夏の間思いっきり遊ぶ!ということもあるでしょう。

アメリカの夏は、そんなわくわくドキドキを胸にした卒業生でいっぱいです。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本の大学で英語、ロシア語、ラテン語を学びながらフラワーデザイン学校に通いフラワーデザインを習得。翻訳も通信で勉強するがもの足りずニューヨーク・シティに移住。市内の大学で英語を学び直し、フラワーデザイナーとなる。同時に、翻訳や通訳に従事し、日本語や英語の家庭教師を務める。 翻訳実績:主に音楽関係の記事やCDのライナーノート、ブログ記事、履歴書のプロフィール、ビジネスレターなど通訳実績:取材、現地学校における諸行事、プライベートレッスンの場など 息抜きには土いじり、ルービックキューブ、星や月を眺めながらの一杯。クラシックバレエ用ストレッチとヨガを自己流でアレンジした整体をしたり、一指禅、日記を書くことが日課。好きなスポーツはサッカー、バスケットボール、水泳。ジャンルを問わず日々の生活に音楽は欠かせない。