Hello from Canada.
Fruitful English講師のYukoです。
Excuse meの複数形?
私がカナダに来て間もないころに耳にした謝り方をご紹介しましょう。
狭い店内で、複数の子供を連れた女性が、私の前を横切ろうとしたんです。
彼女は私に
“Excuse us.”
と声をかけてくれました。
そのとき、私はハッと気づいたんです!
「Excuse meに複数形があるのか!」と。
迷惑をかける人が複数=us, weを使う
この女性は、自分と一緒に私の前を横切る子供たちの分とあわせて、
私たち= us を使ったんですね。
謝るフレーズといえば、
I am sorry.
Excuse me.
ぐらいしか使ったことがありませんでした。
日本語では、迷惑をかけるほうが一人でも二人でも
「ごめんなさい」「失礼します」「申し訳ありません」
というように、「人数」を考慮した言い方はしません。
ですので、この “Excuse us”は、
私にとって、耳からウロコ(?)でした。
このように、自分も含めて複数人が原因となることに対して謝る場合、
Excuse us.
We are sorry.
と me や I を複数形にします。
例文を見てみましょう。
“Excuse us. Let us through, please.”
「失礼します。ちょっと通してくださいね。」
通してほしいのも「私たち」になりますので、
Let me throughではなく、Let us throughになります。
「ちょっと通してください」は、
Can we get by? という疑問文でも良いですね。
We are sorry.のほうはどんな感じで使えるでしょう?
“We are sorry we are late. We got lost.”
「遅れてごめんね。私たち、道に迷っちゃって。」
あるいは、お店や会社を代表して、このように使ったりもします。
“We are sorry for the inconvenience.”
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
Excuse my language. Excuse my French.
Excuseを使った謝り方は他にもあるんですよ。
“Excuse my language.”
“Excuse my French.”
下品な言葉や使ってはいけない言葉を使ってしまったときに使います。
“Excuse my language, but I was too upset.”
「下品な言葉を使ってごめんなさい。でもすごく腹が立ってしまって。」
“Excuse my French. I should not have said that.”
「汚い言葉を使ってごめんなさい。あんなこと言うべきじゃなかったです。」
なぜ French なんでしょう?
決してフランス語が下品であったり、汚い言語だからではありませんよ!
1000年以上前にフランスのノルマンディー出身のウィリアム一世(ウィリアム征服王)が、
イングランドを征服したころからの両国間の敵対心に由来する、という説もあります。
あるいは、1800年代にこの表現が使われだしたころのイギリス人は、
会話の中にフランス語を混ぜることもあり、
フランス語を分からない相手に謝ることから発生したという説もあります。
また、下品な言葉は分からない方が上品なので、
「下品な言葉=分からない言葉=外国語」というふりをしているという説もあります。
おもしろいですよね~。
Excuse me? Excuse you!
相手に失礼なことをされたときにも、excuseを使うことができます。
“Excuse me? That was rude.”
「なんですって?それは無礼だよ。」
“Excuse you! You should apologize!”
「失礼だな!謝るべきだぞ!」
相手の発言や態度などにイラっときて、
相手に謝罪を求めるような場合に使いますので、
言い方もきつめになります。
この二つの表現は、相手と状況を見極めた上で使いましょう。
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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