Hello from Canada. Fruitful English講師のYukoです。
だれ=Who、何=What、いつ=When、どこ=Where、なぜ=Why
Wではじまる基本の5つの疑問詞の一つのWhyは、
「どうして?」「なぜ~なの?」という理由と問う場合に使います。
「なぜあなたは遅れたの?」を訳すと、
Why were you late?
になりますね。
ですが実は、Why以外にも「どうして?」「なぜ?」と理由を問う表現があるんですよ。
How come~?
それは、How come という表現です。
口語でつかわれるカジュアルな表現で、Whyの代わりに使うことができます。
Why were you late? の Why を How come に置き換えてみましょう。
How come you were late?
になります。
語順に注意
あれ? Why と How come の文を比べると、何かが違いますね?
語順が違います。
Whyの疑問文では、
「Why+動詞(助動詞)+主語」の疑問文の語順です。
How comeの文では、
「How come+主語+動詞」になっています。平叙文です。
これは、How comeが、How comes it that ~=「どうやって~が起こるのか」、How did it come about ~=「どうやって~が起こったのか)といった文を短くしたものだからです。
「How comeのあとの文章は、that節に含まれる文章」
と考えると、語順を間違えることはないでしょう。
ニュアンスの違い
1.Why
「理由」や「目的」をたずねる場合に使います。
フォーマルでもカジュアルな場でも使えます。万能です。
理由そのものを聞いていますので、きちんと説明してよ、というプレッシャーも感じさせてしまうこともあります。
Why were you late?
という疑問文は、
「なぜ遅れたのですか?」とストレートに「あなたの行動」や「あなたの責任」を説明することを求めています。
状況によっては、ちょっと攻撃的に感じられることもあります。
2.How come
「経緯」や「原因」を求めるニュアンスが含まれます。
また、「どうしてそうなったの?!」という「驚き」も表せます。
フォーマルな場では使えません。
How come you were late? は、
「どうして遅れちゃったんだい?」と必ずしも「理由を問いただしているわけではない」ので、
「仕方がないか」と許してくれているようにも感じられます。
会話例
How comeを使った会話例を見てみましょう。
会話例1
“I did not go to the party.”=「そのパーティに行かなかったんだ。」
“How come?”=「なんで?」
会話例2
“How come you have not done homework yet?”=「どうしてまだ宿題をやっていないの?」
“Well, because I watched TV a little…” =「えーと、ちょっとTVを観ちゃったから・・・」
“All right. Do some before dinner.”=「わかったわ。晩ご飯の前にしなさいよ。」
会話例3
“How come I failed again?” =「なんで僕はまた失敗したんだろう。」
“Don’t worry. You will be fine.”=「心配しないで。大丈夫よ。」
How come のようなカジュアルな表現はあまり教科書では習いませんが、日常英会話ではよく使われる表現です。
ぜひ「話し言葉」の表現を増やしてみましょう!
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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