Hello from Canada. Fruitful English講師のYukoです。
私が住んでいるカナダは、英語とフランス語が公用語のバイリンガルな国です。カナダで売られている商品は英仏併記されていますし、案内板やサービスもバイリンガルであることが多いです。
カナダで生活し始めてしばらくたったころ、おもしろいフレーズを教えてもらいました。
“cereal box French”というフレーズです。
“cereal box French”ってなに?
毎日、朝ご飯に食べるシリアルの箱に書いてあるフランス語表記を眺めているうちに、なんとなくわかるようになった、という「カナダ人あるある」から発生したフレーズで、商品のラベル程度のフランス語ならわかる、という意味です。また、たいしたレベルのフランス語ではない、という表現としても使われます。
例:“Do you speak French?” “I only know cereal box French.”
私もカナダに住むようになってから、商品のラベル、メニュー、案内板、音声メッセージ程度のフランス語ならわかるようになりました。
無意識でも毎日、目にしたり、耳にしたりすると、いつの間にか学べているものなんですね。
でも、私のフランス語は、 “cereal box French”レベルで止まっているんです。なぜでしょう?
答えはシンプルです。使わないからです。
見てなんとなくわかる。聞いてなんとなくわかる。でも、実際に書いたり、口にしたりしないので、スペルもあやふや、フランス語の会話もほとんどできません。
“cereal box ‘English’”卒業のため、無意識から意識的に。
日本も来年の東京オリンピックに向けて、案内板やウェブサイトなどに英語が併記されることがますます増え、音声ガイドも充実してきました。わざわざ外国に行かずとも、私たちの身の回りには英語があふれています。
みなさんも毎日、電車の中や駅などで英語のフレーズを耳にしたり、広告の英文をなんとなく目にしていますよね。きっとみなさんは、思っているよりたくさんの英語のフレーズや単語をご存じだと思いますよ。
そこで、今日は、無意識に目にしている、耳にしている英語を意識的に使ってみることをおすすめしたいと思います。
例えば、エスカレーターから降りる時、
”Watch your step.”
という音声を聞きませんか?
そのフレーズ、そのまま実際に使えます。
友人と出かけたとき、レストランの入口に段差があったとしましょう。とっさに “Watch your step.”と言ってあげられますね。
例えば、オンラインショッピングをしようとウェブサイトを開いたら、
“Special Deals”
と書いてありました。
なんとなく「安くなってるの?」「おすすめ品?」と予想はつきます。
でも、セールだったら、saleという言葉を使うのでは?と疑問に思ったら、dealという言葉を調べてみましょう。
名詞のdealは「取引」という意味ですが、special dealsで「お得情報」という意味になります。
このように、なんとなく目に入った広告のフレーズや単語にひっかかったら、どんな意味なのか調べてみましょう。もしかしたら、間違った英語やおかしな表現かもしれません。(実際におかしな英語が使われていることも・・・)
もし、使えそうなフレーズや単語だったら、使ってみましょう。Fruitful Englishの英作文で使ってみてもいいですよね。
無意識に目にする、耳にする英語を意識的に使ってみる。”cereal box French” ならぬ “cereal box ‘English'”から卒業しましょう!
カナダ政府や日本政府機関でも勤務経験があり、現在も日本で年に一度カナダ外交に関する講座を大学で担当しているというこれまでにない経歴を持つ講師。カジュアルからフォーマルな英語表現まで指導することができます。
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