皆さん、こんにちは。Whityです。
今回は、汎用性の高い-spectという接頭辞・接尾辞を用いて、さまざまな単語を紹介していきます。
接頭辞・接尾辞を覚えれば、難しい単語もラクに覚えられます。
<-spectの意味>
-spectの意味は「見る」
これを知ったうえで、次の単語の意味を推測してみましょう。
<-spectを含む単語の一覧>
- inspect
- expect
- respect
- suspect
- retrospect
- prospect
- aspect
- perspective
- spectacle
- spectacular
<-spectを含む単語の解説>
inspect「調査する」 ← in「中を」+ spect「見る」
たとえば、不審な段ボール箱があって、何が入っているのだろうかと、警察官が「中を見る」ところを思い浮かべるとよいでしょう。
その「中を見る」行為を、英語では、inspectと呼び、その行為をする人をinspector「検査官、警部」と呼びます。
expect「期待する、予期する」 ← ex「外を」+ spect「見る」
たとえば、部屋の中にいて、突然、外から花火のような大きな音が「ドカーン」としたとき、「外を見る」ことでしょう。このとき、私たちは何が起きたのだろうと、「期待」したり、「予想」したりします。
ちなみに、この単語にはsがないと思われるかもしれませんが、英語の接頭辞・接尾辞は、綴りではなく、音がベースになっていますので、x は /k/ + /s/ という音になり、ちゃんと /s/ があります。
respect 「尊敬する」 ← re「再び」+ spect「見る」
たとえば、誰かに1度会ったとします。その後、その人物ともう一度会いたい(見たい)と思えば、それは、その人を多かれ少なかれ「尊敬」しているためです。もう一度、会いたいような気持ちを抱いているというのがrespectです。ちなみに、同意表現にlook up to ~「尊敬する」があり、look「見る」が使われています。また、形容詞respectfulはrespect「尊敬(の気持ち)」+ full「いっぱい」から、「尊敬している」状態を示し、形容詞respectableはrespect「尊敬」+ able「できる」から、「立派な」という意味になります。respectfulは尊敬の気持ちを抱いている人を主語とし、respectableは尊敬の対象を主語とします。
suspect「疑う」 ← sus「下から」+ spect「見る」
「下から見る」ようなしぐさは、本当かどうか怪しむ行為と結び付けて考えることもできます。
retrospect「振り返る、回顧する」 ← retro「昔」+ spect「見る」
名詞でも同じ形で、In retrospect「振り返ってみると」でよく使います。
prospect「見込み、見通し」 ← pro「先」+ spect「見る」
これはretrospectの反対ですね。
aspect / perspective / respect「視点、観点」
こちらは、いずれも名詞で、「視点」「観点」という意味です。respectは名詞でこの意味になることも受験生は知っておきましょう。なお、respectiveは、「それぞれの」という形容詞です。
spectacle「見世物、眺め」 ← spect「見る」+ tacle「物」
obstacle「障害物」はobstruct「遮る」+ tacle「物」であることを考えれば、同じ道理でspectacleも「見る+物」だと考えられます。
spectacular「壮観の」 ← 「見ててすごい!」
すばらしいと感心する表現はたくさんありますが、spect「見る」を知っていれば、どういう感心のしかたをしているか分かりますね。
いかがでしたか?
ぜひ接頭辞・接尾辞に注目して、読んで理解しながら単語を覚えてみましょう。
See you next time!
趣味は電車に乗ること。抹茶愛好家。大学では、日本語の隠された言語的な魅力について語る卒論を英語で執筆。英検1級を取得。その後、京都で英語教師になり、現在は英語講師をしつつ幅広く活動。英語がより楽しく感じられるように、さまざまな観点から英語について語りたいと思います。
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